記事

事業者
茨城県水戸市

新斎場31億投じ着工/三の丸センター長寿命化は4分離

2022/01/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 第2回では水戸市の大型事業を取り上げる。下入野町に建設する新斎場はいよいよ工事に着手。2022年度後半の着工に向け、12月市議会における本契約可決を想定している。市が注力する学校の校舎長寿命化では石川小学校を対象とする。(仮称)東部公園のサッカー場整備では供用に向け施設整備を進めていく。三の丸市民センターの長寿命化改修では、建築・電気設備・給排水・空調の4分離で発注を見込んでいる。


 ◆新斎場建設=建設工については22年12月の定例市議会における本契約可決を視野に入れる。下入野町地内に火葬炉や式場、待合室、駐車場、緩衝緑地などを整備。概算工事費31億円を投じ24年度中の供用を目指して3カ年で整備を進めていく。

 基本設計によると、施設はRC造(一部S造)2階建てで、延べ約4200㎡とする。火葬・待合機能を火葬棟、式場を式場棟に集約し、両者をL字型に配置する。㈱桂設計・㈱団建築設計事務所JVが実施設計を策定している。

 ◆石川小学校校舎長寿命改良=22年度に仮設校舎の賃貸借を発注し、移転完了後に長寿命化工事に入る。長寿命化として外壁の補修、塗装の更新、電気・水道などインフラの更新、中性化対策、トイレ洋式化を想定。給食の運搬や障害者が利用できるエレベーターの新設も行う。実施設計を㈱パル綜合設計(水戸市)が策定。

 石川小(石川4-4035)は敷地1万7792㎡。校舎に関しては6―1・2・3棟、6―4棟、17―1棟、17―2棟の4棟が対象となっている。いずれもRC造3階建て。床面積は6―1・2・3棟が977㎡、6―4棟が518㎡、17―1棟が2316㎡、17―2棟が1737㎡となっている。

 ◆東部公園サッカー場整備=渋井町・浜田町地内の(仮称)東部公園において26年度にサッカー場2面の完成を目指す。22年度以降はフィールド付近のトイレや管理棟、芝面の舗装(透水アスファルト50㎜、人工芝55㎜)、ジョギングロード(L1・7㎞)などを計画。

 サッカー場は人工芝舗装のピッチ105m×68m(ジュニアピッチ68m×50m)で、サッカー協会認定規格の施設とする。現状では路床入替工(RB―40、550㎜)と路盤工(RC―40、150㎜)まで完了している。駐車場については一般車両140台、軽自動車5台、大型バス8台を整備する。さらにサッカー場付近に一般車両160台分を確保。

 ◆三の丸市民センター長寿命化改修=4~6月に発注したい考えだ。内容は外装・内装の改修、屋上防水、機械設備、空調の更新などとしている。過去の同種工事と同様に建築・電気設備・給排水・空調の4分離発注を想定している。

 同施設は1978年築のRC造3階建て、延べ1619・4㎡。敷地1728・79㎡。施設内には1階にロビー、ホール、事務室、図書室、工作室、2階に会議室、和室、調理室、3階に軽運動室、研究室などを配置する。各階に男女トイレを備える。改修設計に関しては㈲荻建築設計事務所(水戸市)が2020年度にまとめている。


【写真=下入野町に新斎場を建設、長寿命化する石川小学校】

下入野町に新斎場を建設 長寿命化する石川小学校

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら