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栃木県大田原土木事務所

大田原土木、黒磯黒羽線 大谷橋はPC38.3m、1.2㎞に歩道、交差点改良

2022/01/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 県は大田原市中野内の主要地方道黒磯黒羽線1・2㎞の整備で、1級河川松葉川を渡河する大谷橋の諸元をまとめ、橋長38・3mの上部形式にPC単純ポストテンション方式スラブ橋に決めた。斜角75度の斜橋で、杭基礎(φ1500)逆T式橋台2基。道路と交差点、橋梁詳細設計は富士コンサルタンツ(宇都宮市)、橋梁架設に伴う地質調査はフジタ地質(小山市)が担当している。

 県大田原土木事務所によると、新橋は現橋の上流側に計画。幅員は10・5mで北側に歩道2・5mを確保する。整備は両郷中央小学校に通う児童らの安全を確保することが目的。両郷中央小学校は、東西の黒磯黒羽線と南北の主要地方道那須黒羽茂木線との中野内交差点付近に立地。整備は南北の那須黒羽茂木線を先行して着手してきた。

 整備区間は中野内交差点から西へ1・2㎞。現道拡幅を主体に法線を是正するため、大谷橋前後の約250mをバイパス形式とする。付加車線を設置する交差点は、東端の中野内交差点と中央部付近で北からアクセスする市道中野内11号線、南側の中野内2号線との交差点の2カ所。

 大谷橋は中野内交差点から西へ約250mに位置し、左岸側取り付け部があい路となっているため、線形を改良する必要から現橋北側に新橋を架設することに決めた。

 現橋は橋長23・7m。幅員が車道のみ6mで、1982年3月に架設された。上部工はPC単純ポステンT桁、下部工は直接基礎重力式橋台2基。ガードレールが欄干の役割を担っている。

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