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国土交通省北陸地方整備局(建設)

第二床固改築工の中間検査を遠隔臨場で試行

2022/01/14 新潟建設新聞

 北陸地方整備局は、大河津分水路新第二床固改築Ⅰ期工事で、遠隔臨場による工事検査(中間技術検査)を行った。鹿島・五洋建設・福田組JVが施工する現場と北陸地方整備局の検査官、信濃川河川事務所の主任監督員をウェブ会議システムでつなぎ、鋼殻ケーソなどの材料検査を実施。VRゴーグルを装着した検査官が新潟市中央区の北陸地整から指示を送りながら、現地に出向くことなく柏崎港にある鋼殻ケーソンや資材仮置き場の背面ブロック、減勢工鋼殻の寸法、書類などをリモートで確認した。

 同工事では、昨年5月からVR空間内にBIM/CIMモデル、360度写真、3Dスキャナで計測した点群データ等を反映させ、遠隔地から状況を確認できるシステムの運用を開始。北九州で製作される鋼殻ケーソンの工場検査等を遠隔で行った実績はあるが、発注者からの検査を遠隔で受けるのは今回が初めて。

 北陸地整では、今回の試行を通じて効果検証や課題・問題点を整理し、今後の遠隔臨場の拡大につなげる考え。また検査終了後には、職員による体験会も開かれた。

【写真=VRで確認する検査官】

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