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栃木県足利市

足利市総合計画、市民会館、産業団地を整備、フラワー駅周辺で拠点開発

2022/01/15 日本工業経済新聞(栃木版)

 足利市は、第8次総合計画前期基本計画を策定した。計画期間は2022~25年度。あしかがフラワーパーク駅周辺の開発や新市民会館の整備、新産業団地開発、スマートインターチェンジ整備による広域道路交通の強化などを重点プロジェクトに設定。国道50号沿いの多機能型駐車施設の整備、中心市街地グランドデザインの策定を進める。

 総合計画基本構想は昨年9月の市議会で議決。市制施行100周辺の節目にあたり、次の100年の礎として22年度を初年度に新たに策定する。期間は29年度までの8年間。

 将来都市像は「誇り高く、仁(ひと)を育み、挑戦し続けるまち足利」。①教育・文化②産業・観光③都市基盤④環境・安全-など6項目の分野別計画から横断的な5つの重点プロジェクトをを抽出。「足利の強みで魅力倍増」など4つのチャレンジの視点を持って施策を推進する。

 重点プロジェクトでは新たな産業団地の開発と企業誘致を推進。(仮称)あがた駅北産業団地を造成するとともに、主要幹線道路沿道などへの産業系用地開発に取り組む。

 また、中橋周辺の堤防嵩上げに伴う中橋の架け替え、河川改修などの治水対策、都市公園の整備、住宅地の開発と分譲、土地区画整理事業を推進。歩きたくなるまちなかの形成、河川緑地のオープン化を進めていく。

 あしかがフラワーパーク駅周辺では、駅や観光施設などを中心に民間資本との連携も視野に入れた拠点開発を推進。新市民会館は基本構想や基本計画を策定する。

 中心市街地の活性化は、渡良瀬川の中橋架け替えを契機にまちづくりのグランドデザインを策定。足利学校や鑁阿寺といった観光資源を生かしたまちなか活性化、観光振興と調和した良好な住環境形成、道路や公園などの再整備、宅地の再配置などを図る。

 スマートインターチェンジを設置するとともに、市中央部と西部地区のアクセスを強化する道路を整備する。国道50号沿道では休憩や情報発信、地域連携、防災機能を持った駐車施設の整備に向けた取り組みを進める。

 都市公園は土地区画整理事業などと連携して整備。Park-PFIを導入した都市公園を1カ所整備する。

 渡良瀬川の河川敷では本町緑地周辺の河川空間をオープン化。国と連携し、民間活力を導入したにぎわいのある水辺空間を創出する。

 下水処理施設は共同化を進め3施設から2施設に統合。下水道管渠の改築延長は3万7824m(20年度2万3824m)。浄水場は耐震化を2施設で実施する。

 農地は大区画化や排水用暗渠設置による汎用化を図る圃場整備を計画的に進め、スマート農業機器を積極的に活用。農業水利施設の補修も進める。

 25年度の主な指標は更新した公園施設数87施設(20年度10施設)、土地区画整理事業地区の道路整備率目標42・5%(38・2%)、家屋移転戸数累計27戸(8戸)、特定空き家などの累計解体件数128件(77件)、放課後児童クラブ57カ所(53カ所)。

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