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千葉県森林課

里山基本計画案を策定/県森林課/605haを整備・保全/新たな里山づくり実現

2022/01/19 日刊建設タイムズ

 県農林水産部森林課は「第5次千葉県里山基本計画案」をまとめた。計画期間は2022~25年度の5か年。里山整備を担う里山活動団体の高齢化等が進むなか、これまでの里山活動団体への支援に加え、森林環境教育の推進やSDGs等に取り組む企業と里山活動団体との連携支援などにより、多様な人々が参加する里山の整備および利活用の促進を目指す。計画案については、19日から2月18日まで意見を募る。

 同計画では「多様な人々が里山活動に参画し、森林の多様な恵みを引き出す、新たな里山づくりの実現」を基本目標に掲げ、▽多くの里山活動団体で自立した運営が行われている▽市町村等の地域が主体となって、県内外の企業・団体等の多様な人々が参画して魅力的な里山が行われている――ことを目指す。

 目標の実現に向けては目標指標を設定。里山活動団体等が協定等に基づき整備・保全する森林(樹木地等)の面積を605ha(20年度末524ha)、里山活動の支援に取り組む市町村数を38市町村(同28市町村)とし、進捗管理を行うこととした。

 具体的には▽自立した里山活動団体の育成・支援▽里山活動団体の参画の促進▽地域の課題に取り組む里山活動の促進▽多様な人々の参画を促進するコーディネート機能の強化▽里山資源の有効活用による地域の活性化――を中心に取り組む。

 主な取り組み内容は次の通り。

 ▽自立した里山活動の育成・支援=①里山活動団体の組織基盤強化②安全衛生教育の推進と事故防止の徹底③里山巡回相談の実施

 ▽里山活動団体の参画の促進=①里山情報バンクの活用②里山活動の総合窓口の充実③新規参入する里山活動団体の支援④里山活動の広報と情報共有化の推進

 ▽地域の課題に取り組む里山活動の促進=地域の生活改善に資する里山活動の促進

 ▽多様な人々の参画を促進するコーディネート機能の強化=①森林環境教育等の推進に向け、関係機関が連携・協働するための仕組みづくり(ネットワーク構築)②SDGs等に取り組む企業と里山活動団体等との連携支援

 ▽里山資源の有効活用による地域の活性化=①里山活動体験等を通じた都市部と森林地域の交流②薪・炭等の生産や木の駅プロジェクトの推進③木育の実施や木育に関する人材の育成

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