国土交通省高崎河川国道事務所は、スムーズな道路通行移動に支障を及ぼしている阻害箇所を選定し、改善策の検討等を行うための群馬県域移動性・安全性向上検討委員会を設置し、14日に1回目の委員会を開催した。
同委員会は、同省関東地方整備局による道路の移動性向上を目的に、国民の合意を得ながら各施策を展開していく道路行政マネジメントの一環。11月中に各都県に同様の委員会が設置される。委員会では、移動の阻害や交通安全上で課題となっている事象を分析し、そうした移動阻害箇所や交通危険箇所などを選定し、公表するもの。さらに、その選定箇所の対応等を立案し、改善を図る。
選定箇所の対象については、国及び県の管理道。同事務所が有している各道路の管理データを委員に示し、選定をしてもらう。選定後は、広く一般県民に公表し意見募集を行う予定で、同事務所では「県民のご意見をうかがうことで、我々が推進している道路行政の検証にもなる」としている。
移動性阻害箇所は、単なる都市部の渋滞箇所だけではなく、山間部など県内全域を対象とする幅員狭小、線形不良区間などの「走りにくさ」や、崩壊危険区間、積雪・凍結といった「地形・気象による阻害」などにも着眼して選定する。概ね30か所を選定する予定。