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茨城県水戸市

緊急修繕2カ年5億/石川小が長寿命化着手/22~23年度学校改修まとめ

2022/01/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市が2022~23年度に計画する学校施設事業をまとめた。長寿命化改良事業には2カ年31億4780万円を位置付け、実施設計と改造工事を推進する。22年度は石川小校舎の工事に着手し、寿小校舎、梅が丘小屋内運動場の実施設計をまとめる。23年度は寿小、梅が丘小の工事と妻里小の実施設計を実施。緊急安全対策には2カ年5億円で床の修繕や防水改修などに早急に対応していく。三の丸小など6校では給食室に空調設備を設置する。

【長寿命化改良】

 22年度は事業費19億7900万円を見込んでいる。石川小学校の校舎に着手し、寿小の校舎と梅が丘小の屋内運動場の実施設計をまとめる。酒門小(2期)、渡里小の工事を継続。

 23年度では11億6880万円を見積もる。寿小の校舎、梅が丘小の屋内運動場に着工し、妻里小の実施設計を策定する。石川小の工事を引き続き進める。24年度は石川小と寿小を継続し、妻里小校舎の工事に着手する見通し。

 22年度に着手する石川小では、内容として外壁の補修、塗装の更新、電気・水道などインフラの更新、中性化対策、トイレ洋式化、エレベーターの新設を想定。24年度の完了を見込む。実施設計を㈱パル綜合設計(水戸市)が担当。

【緊急安全対策】

 緊急修繕の予算を増額する意向で、2カ年5億円(22・23年度=各2億5000万円)を位置付けた。内容としては床の修繕などの環境整備や防水改修などを想定。児童生徒の学習環境づくりに最優先で取り組む方針を示しており、修繕工事の発注が増えていくとみられる。

【小学校給食室の空調設備設置】

 22年度に事業費1億円で工事を実施する。三の丸・新荘・常磐・稲荷第一・稲荷第二・上中妻で空調を設置。ビルマルチエアコンを導入し、天井吊型の室内機を取り付ける。上中妻は㈱根本建築設計事務所(水戸市)、ほか5校は合同会社建築工房Koakutsu(同市)が設計をまとめた。五軒、城東、寿、飯富、千波、赤塚、妻里、内原、国田義務教育学校の9校はリースとする。

【その他】

 ◆飯富小・中の一体化整備=基本構想を㈱戸頃建築設計事務所(水戸市)が3月までの納期で策定中。22年度に市で検討を進め、方針を決定したい考えだ。

 ◆バリアフリー化=2カ年4500万円(22年度=1500万円、23年度=3000万円)と試算。車いす利用者が通う学校で段差のスロープ化を実施していく。


【写真=長寿命化する石川小学校、寿小は22年度に実施設計、23年度に工事】

長寿命化する石川小学校 寿小は22年度に実施設計、23年度に工事

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