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4月上旬に設計公告/直接施工方式で整備実施/千葉市 若葉住宅地区新設小

2022/01/24 日刊建設タイムズ

 千葉市は、幕張新都心若葉住宅地区に建設する新設小学校の概要を明らかにした。整備手法は、従来型の直接施工方式。基本設計・実施設計に関しては、2022年度第1回定例議会を経て4月上旬にも公告し、6月までに委託先を選定、7月~23年12月に設計作業を進める見込み。建築の施工者は23年度第4四半期に選定し、24年度第2回定例議会で工事契約について承認を受けて24年7月に着工。設備の施工者は24年度第1四半期に選定する。校舎については、建設・解体コスト縮減と工期短縮が見込めるS造を中心とした構造躯体とし、設計段階で詳細を検討。必要諸室面積の合計は8464㎡。26年4月1日に開校する。

 建設地は美浜区若葉3―1―26の県有地で、「小学校・公益施設用地」に位置付けられている約5・3haのうち、約1・8ha。

 採光、通学動線などを総合的に考慮し、配置計画を定める。

 必要諸室の構成および面積は▽普通教室2678㎡=普通教室22教室、特別支援学級、オープンスペース等▽特別教室768㎡=音楽室、メディアセンター等▽管理諸室960㎡=職員室、保健室、給食室等▽共用部分2573㎡=昇降口、廊下、トイレ等▽体育施設1385㎡=体育館、プール▽屋外施設100㎡=体育倉庫等――となっている。

 最大時で児童約900人の受け入れを想定し、普通教室への転用等により最大27学級まで許容できる計画とする。普通教室は1クラスあたり72㎡程度とし、教室とオープンスペースの間に可動間仕切りを設置する「セミオープン形式」を採用。また、アフタースクールの設置を予定。

 グラウンドは150mトラック、直線走路50m、公式少年サッカーコートを配置。

 打瀬小学校の過大規模校化解消に向けた分離新設とし、両校で分散して若葉住宅地区の児童を受け入れる。

 必要に応じ、開校から当面の急激な学級数増加への方策を検討。一方で、長期的に両校の児童数の減少が見込まれることから、新設小が小規模校となり、かつ両校が統合しても教室不足が生じないなどの場合には、分離元の打瀬小学校へ統合することを想定して整備を行う。

 小学校の新設については、19日開催の教育委員会会議で決定した。2月に基本計画を公表する。基本計画策定支援業務は、明豊ファシリティワークスが20年度に担当した。

 22年度予算に設計、土質調査、測量の委託料1億2000万円を要求している。

想定スケジュール 位置図

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