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茨城県水戸土木事務所

22年度にも耐震補強/R349号万代橋ほか3橋/橋梁まとめ

2022/01/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 県水戸土木事務所の2022年度以降、橋梁の耐震補強や修繕工事に着手する。対象として万代橋(水戸市)、園部新橋(小美玉市)、大洗袖ヶ浦橋(大洗町)の耐震補強、諏訪跨線橋(笠間市)の耐震修繕。21年度はそれぞれ設計の策定作業を進めている。予算が確保されれば、交差物の鉄道や河川の管理者と協議し、調整が付いた案件から発注していく。

【万代橋】(国道349号、水戸市)

 工事は工区を分けて2~3カ年で進めていくと見られる。工事費として1億円以上を想定。内容については橋脚コンクリート巻立工や落橋防止装置設置を見込む。耐震補強設計に関しては橋梁建設時の設計も担当した㈱長大(中央区)が受注している。

 同橋は那珂川に架かる橋長357・6m、幅員24・5m。車道幅員14・7m(4車線)で両側に幅員3・5mの歩道がある。1994年に架設された。

 上部構造が3径間連続斜張橋+単純鈑桁、床版はA1~P1間をRC、P1~A2間を鋼床版とする。使用材料は鋼材4033t、コンクリート604・9立方m。下部構造が逆T式橋台、壁式橋脚(3基)の4径間。

【園部新橋】(国道355号、小美玉市小川)

 園部川に架かる橋長47m、幅員7m(2車線)。64年に架設。上部構造が単純合成桁、下部構造が重力式橋台2基、小判型壁式橋脚1基となっている。耐震補強設計は㈱日本インシーク(中央区)に委託している。

【大洗袖ヶ浦橋】(水戸鉾田佐原線、大洗町大貫町)

 87年に架設。橋長185m、幅員19・5mで、車道14・5m(4車線)、両側に歩道2・5mとなっている。大洗町道と交差する。上部構造がRC連続中空床版橋、下部構造が逆T式橋台。橋脚9基の10径間。耐震補強設計は大日本コンサルタント㈱(千代田区)が担当。

【諏訪跨線橋】(水戸鉾田佐原線、笠間市大田町)

 橋長82・95m、幅員12m(2車線)となっている。交差物はJR水戸線。車道幅員8m、歩道は両側で幅員2m。82年に架設された。上部構造が2径間連続非合成鋼桁橋、下部構造が逆T式橋台となっている。いであ㈱(世田谷区)が耐震修繕設計を担当している。


【写真=国道349号万代橋(水戸市)を耐震化】

国道349号万代橋(水戸市)を耐震化

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