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埼玉県さいたま市

さいたま市が会館うらわ解体費を増額

2022/01/31 埼玉建設新聞

 さいたま市は、機能移転を決めている市民会館うらわ(浦和区仲町2-10-22)の解体工事費を大幅に増額する。年度当初の予算額、3カ年継続費7億1973万1000円を見直して、4年継続13億9040万円に引き上げる考えを固めた。11月の解体着手を目標に入札手続きを実施する。25年10月の工事完了を目指す。

 施工の安全性を十分に確保する工法変更などが増額の要因。工期も1年延びる。

 新たな継続費の年割額は22年度2億856万円、23年度4億8664万円、24年度4億8664万円、25年度2億856万円に設定する。解体設計は工藤孝建築設計事務所(さいたま市、電話048-832-7308)が担当する。

 1971年に竣工した現会館はSRC造地下1階地上8階建て、建築面積1788㎡、延べ床面積7090・97㎡の規模。ホール(478席)・コンサート室・集会室などを備えている。ロイヤルパインズホテル浦和西側に位置し、敷地面積は3291㎡。

 当初は本年度着工の予定だったが、新型コロナウイルス感染症ワクチンの集団接種会場に使用されたことで取り壊しが延びた。解体完了後、市民会館としての機能は、JR浦和駅西口・南高砂地区に今後整備される再開発ビルに移る。

 跡地については、地域のにぎわいづくり、市民福祉の向上などに向かう機能導入が地元から要望されている。

 NHKが取得する可能性がある。2018年3月にNHKさいたま放送会館の移転候補地とする協議の申し出があり、市は活用候補の一案として継続的な協議を行っている。

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