学校法人宇都宮学園(上野憲示理事長)とトヨタウッドユーホーム(宇都宮市、石川均社長)は、2023年3月に閉学する宇都宮文星短期大学(宇都宮市上戸祭)の跡地を産学連携の「ステラ・カレッジタウン」として活用する。総敷地面積は1万5000平方m。トヨタウッドユーホームは1号棟と2号棟のあった敷地南側を住宅分譲地「ステラガーデン上戸祭4丁目」とし、39区画のうち17区画を29日から販売する。宇都宮学園は敷地北側の既存施設を教育施設「文星リカレントセンター」として活用する。
ステラガーデン上戸祭4丁目の開発総面積は9381・42平方m。建築条件付き土地分譲、一部建売分譲。29日から販売するのは分譲地内北側の17区画。土地面積は163・67~248・74平方m。土地価格帯は1091万7000~1466万8000円。分譲地内の道路は幅員6mのアスファルト舗装。
街並みに統一感を持たせるため植栽パッケージの設定やシンボルツリー、エントランス灯、統一工作物といった外構ガイドラインを運用し、癒しや特別感を演出する。
分譲地内南東側の10区画は建売分譲し、西側のごみステーションには文星芸術大学の学生による装飾が施される。宇都宮環状道路や日光街道に近く、周辺には保育園や小中学校、生活利便施設が多い。
文星リカレントセンターは文星芸大の付属施設とし、栄養士棟と調理実習棟、併設施設のサテライトキャンパスとして管理棟を活用。サテライトキャンパスではコーヒーショップや女性の学ぶ機会支援の場などを設ける。
施設はすべてRC造で栄養士棟は2階建て延べ1104・75平方m、調理実習棟は平屋建て延べ899・07平方m、管理棟は3階建て690・6平方m。施設の内装改修、1号棟と2号棟の解体などは岩村建設が担当した。
開講時期は23年10月を予定。社会人が就労しながらまたは転職や定年後の再就職を視野に入れ新たなスキルや知識習得・向上のための学び直しの機会提供の場とするほか、高校生や大学生といった年代を対象とした講義を開講し地域活動への参画を促進するための学びの場とする。
開講内容は、リカレントコースとオープンカレッジ。リカレントコースは①ビジネス実践力養成②地域創生研究③教育支援スタッフ(ペタゴー)養成-の3プログラムを単位履修とし、15回のコースを1つの単位とする。オープンカレッジは日本画や油画、陶芸、繊維造形などのカルチャーセンターとする。
宇都宮学園の長島重夫副理事長は「地域に開かれた大学を目指すとともに文化振興像としてのまちづくりを図っていきたい」と語った。