千曲市が屋代保育園改築に向けた基本計画案をまとめた。来年度に基本・実施設計を策定し、建設工事を2023、24年度の２年間で行う。25年度に旧保育園の解体工事を行い、改築事業を完了する。

　建設予定地は現保育園から直線距離で北東約150ｍに位置。敷地の東側は市道4727号線（旧北国街道）に接している。敷地面積は4500㎡で、全て民有地。用途地域は第一種住居地域。

　新たな保育園の規模は、来年度に行う設計の中で詰めるが、延べ床面積は現園舎（Ｓ造平屋建て、延べ973㎡、1970年建設）よりも大きくなる見込み。

　屋代地区は広い範囲が市の防災ガイドブックで浸水想定地域内に位置しており、建設予定地もこれに含まれる。改築に当たっては盛り土などによる浸水対策を実施するとともに、建物の一部を２階建てにすることも検討する。このほか地域産木材等の活用や自然エネルギーの活用も盛り込んだ。

　定員は100人で増減なし。障がい児保育や子育て支援サービスも提供する。駐車場は保護者用15台以上、職員用25台以上を確保する。

　基本・実施設計費は22年度当初予算で計上。用地取得費は開発行為許可などの手続きの進捗に応じて予算化する。保育課は「設計者の選定方法は未定だが、新年度の早い時期に発注したい」と話した。

　なお同事業では本年度、10月に路線用地測量（ライジングコンサルタントが467万4000円で落札）、１月に建物補償調査（フジ技研が374万1000円で落札）を発注している。