国土交通省利根川水系砂防事務所は、片品上流第二砂防堰堤(片品村戸倉地先)で本堰堤工事に着手する。2022年3月下旬に一般競争入札で公告する予定。企業の参加条件は群馬県内に本店、支店、営業所を持つ、要施工実績の一般土木Cクラス。CCUS活用工事(受注者希望方式)として発注する。工事発注規模は1億円から2億円未満となる。
本堰堤は不透過型の重力式砂防堰堤で、堤長87m、高さ18m。今回発注で、先行して整備した工事用道路を河床まで延伸させ、本堰堤の一部に着手する予定となる。工事内容としては、本堰堤コンクリート打設約350立方m、工事用道路約100m(ブロック積み擁壁、コンクリート舗装等)、河川維持工一式(伐木除根工等)などを予定している。
片品上流第二砂防堰堤は、片品川本川の河床内に存在する不安定土砂の二次移動を防止し、渓岸浸食による土砂流出の抑制や洪水流を安全に流下させることを目的に整備が計画された。
21年3月に先行して発注した維持修繕工事は、沼田土建(沼田市)が施工を担当。工事用道路の整備や除草工などが施工内容となり、3月25日までを工期として現在も進められている。
CCUSの受注者希望方式は群馬県建設業協会の要望を踏まえながら進める方針。受注者がCCUSを活用すると目標基準の達成状況に応じて、工事成績評定へ加点を行うとしている。