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新潟県土木部

国道117号灰雨トンネルその2工事を公告

2022/02/05 新潟建設新聞

 県土木部は、一般国道117号灰雨改良(仮称)灰雨トンネル(その2)工事を総合評価落札方式の制限付一般競争入札で公告した。3者JVでの参加とし、2月21日、22日にJV参加資格申請書を受け付け、入札は3月31日~4月4日に行い、5日に開札。6月議会での工事請負契約の承認を諮る見通し。技術提案では、「覆工・インバートコンクリートの品質向上に係る施工・管理方法」と「労務者の坑内作業環境に配慮した施工方法」の2項目。


 主な参加資格は、代表者は県内に営業所がある土木A級で、総合評点1100点以上。NATMによる補助工法を併用した内空断面45㎡以上トンネル工事の実績がある者。代表以外の構成員は、土木A級で、1社以上が十日町、魚沼、南魚沼地域振興局管内に主たる営業所を有し、NATM工法によるトンネル工法の実績がある者など。


 工事概要は、延長417m、幅員7・0m(10・0m)、トンネル工417m、坑門工、仮設備工一式。工期は2025年3月15日まで。


 国道117号灰雨改良事業は、津南町上郷大井平~芦ヶ崎間を結ぶトンネル整備による道路改良事業で計画延長1180m。このうちトンネル延長は約827mとなる。トンネル部は車道幅員7m、片側2mの歩道が付く。歩道を含めた全幅はトンネル部で10m、明かり部で12・5mを計画する。長野側のその1工事(約410m)については、2021年2月4日に公告され、4月5日に開札。施工は本間組・中元組・上村建設工業JVが受注した。設計はエヌシーイーが担当している。

 2020年度9月補正予算では、トンネル整備に20年度から2025年度まで7カ年の継続費45億円を設定する。

 国道117号では、同区間が唯一の幅員狭小区間となっており、既設道路の灰雨スノーシェッドが道路構造令の幅員を満たしていないことに加え、築40年が経過。維持管理が困難であり抜本的対策としてトンネルによるバイパス整備が計画される。同区間が供用することにより十日町病院の広域的な救命救急体制への対応や長野県を結ぶ道路ネットワークの強化が期待される。

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