日光市は、２０２２年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比１・５％減の４１６億３０００万円。普通建設事業費は４０・４％減の２４億９３９１万円。今市地域保育園施設整備事業の調査設計、農業水利施設機能保全計画策定、最終処分場適正廃止計画書作成の各業務委託費を計上。大桑小、猪倉小学校の校舎屋根と外壁改修設計、高機能消防指令センター等機器更新、旧足尾公民館解体工事、日光総合会館解体設計や文化会館のあり方検討に取り組む。（２面に予算額）

　保育園施設整備は２４５４万円。公立の並木、せせらぎ、原町みどり、しばやまの４園の統廃合に向けた新築設計に着手する。敷地関係の調査費も措置した。

　日光総合会館は解体設計で工事費を精査する。日光総合会館、今市文化会館、藤原総合文化会館の３施設は老朽化などが課題。市民委員会を立ち上げ、市全体の文化会館のあり方の検討を開始する。

　農業水利施設機能保全計画は２０００万円。大沢、塩野室の１１カ所で機能診断や計画策定を行う。

　最終処分場維持管理費は適正廃止計画書作成のほか、容量測定の業務委託などに２５８５万円。クリーンセンターの運営管理アドバイザリー業務委託費や計装・自動制御設備改修費も措置した。

　大規模盛土造成地地質調査に１９９９万円を計上し、第２次スクリーニングを実施。気候変動対策事業費は３０５５万円。再生可能エネルギー導入に向けたゾーニング調査などを進める。

　小学校校舎等維持管理費は５２６８万円。大桑小で豊岡中学校区適正配置に伴う改修工事を実施するとともに、校舎外壁と屋根改修設計を委託。猪倉小の南棟外壁屋根改修設計、今市第３小の高架水槽・受水槽改修設計を委託する。

　観光施設は小倉山森林公園や山内上新道公衆トイレ改修工事費、国民宿舎かじか荘プレハブ冷蔵庫及び循環ポンプ更新工事費などを計上。鬼怒川公園岩風呂改修設計、庚申山荘ベランダ・階段改修設計も行う。

　旧足尾公民館解体事業は６９６１万円の工事費を措置。高機能消防指令センター機器更新などは１億５６１５万円。消防団詰所整備は３６１２万円。塩野室で地質調査や設計、藤原で新築と解体工事を実施。消防本部空調機改修第２工区や清滝分遣所車庫解体工事などに２８２８万円。

　道路新設改良費の社会資本整備総合交付金事業は２億２１６５万円。市道大谷向～豊田線、杉の沢～明神線、大桑前原～南裏線の整備、野口石橋～平ケ崎線の用地測量、若林通り線踏切改良測量設計を予定。道路維持費分は５０００万円で、日光ＩＣ付近の市道鹿沼日光線～七里交差点線の歩道改良事業を推し進める。

　地方創生道整備推進交付金事業は１億円。森友～上板橋線、文挾～猪倉線の整備を予定。市単道路改良事業は今市本町～猪倉線などに１億８９２万円。

　橋梁等維持補修費は１億８６１１万円。７橋の詳細設計、６橋とトンネル１カ所の補修工事を予定。橋梁とトンネルの各長寿命化計画策定委託費を措置した。

　河川整備は飛土沢、瀬尾沢川、七里五ヶ村用水５号用水路整備工事などに３３０６万円。

　道路修築費は１億９００３万円。このほか、公共施設等適正管理推進事業費として５路線の舗装補修工事、１０路線の側溝補修工事に５１００万円を確保する。

　街なみ環境整備事業は４８２８万円。下鉢石地区の歩道修景、市道青柳日光線～神橋線、大横町線の高質化整備を進める。

　公園維持管理費は８３９６万円。東武日光駅前広場の滝モニュメントの改修、大谷川グリーンパーク園内改修、杉並木公園水車の撤去を実施。文挾駅トイレ設備改修工事費も措置した。

　市営住宅維持管理費は５４９９万円。久次良町第１住宅７号棟の給水管改修設計、老朽住宅の解体を行う。

　県単農業農村整備は２４４０万円で大桑の農道と町谷のかんがい排水工事、市営農道舗装整備は１０００万円で山口を予定。市単土地改良は２９９６万円で明神、小林の舗装新設などを実施。

　圃場整備地内幹線農道整備は６２３０万円。矢野口、山口の測量設計、矢野口の舗装新設工事を実施。農地耕作条件改善は４６８０万円。水無・森友で水路を整備する。

　治山林道事業は奥鬼怒線の法面改良工などに４４１１万円。林道鋼橋塗膜調査は女夫渕橋など６橋の委託費６４０万円を計上した。

　下水道事業会計の資本的支出は１７億５７３８万円（前年比３・５％増）。建設改良費は４億６９１３万円。今市処理区の管渠新設や日光処理区マンホールポンプ更新、水処理センター耐震調査診断を実施。

　水道事業会計の資本的支出は１５億７３２９万円（０・１％減）。浄水場施設整備に３２２２万円、老朽管更新に２億２６００万円、配水管布設に２億３１７５万円、瀬尾浄水場中央制御盤更新に３億８００万円を配分した。