記事

事業者
栃木県芳賀町

芳賀町予算案、LRT整備15.6億円、道の駅などレジリエンスに8.8億

2022/02/15 栃木建設新聞

 芳賀町は、2022年度当初予算案を発表。一般会計は前年度比4・1%増の105億9000万円で4年連続過去最大規模を更新。普通建設事業費は0・2%増の33億5716万円。整備計画最終年度のLRT事業は15億6046万円(30%減)を充てた。友遊はが、ロマンの湯、町生涯学習センター水橋分館の3施設を大規模改修する地域レジリエンス事業は工事費計8億8416万円を計上。芳賀遊水地多目的広場等整備工事に1億7479万円、桜堤盛土工事に1億700万円、下原地区まちづくり事業路線測量調査に1910万円を配分した。(2面に主要事業予算)

 LRT整備費の内訳は、道路改良やトランジットセンターの建設など県への工事委託に4億1600万円、軌道施設等整備に8億3337万円、コンクリートスラブ購入に7100万円、車両基地等の整備負担金9799万円、開業前費用負担金8200万円。トランジットセンターの建設費は約1億5000万円を見込んでいる。LRT開業に併せ地域連携ICカード「totora」の町内全世帯(約4800世帯)配布に638万円を計上した。

 地域レジリエンス事業では友遊はがの施設設備改修工事に3億4331万円、ロマンの湯施設設備改修工事に3億9325万円、水橋分館の耐震補強等工事に1億4760万円を措置。

 事業者は昨年実施した設計・施工一括の公募型プロポーザルでパナソニック環境エンジニアリング東日本支店グループを選定している。

 芳賀遊水地は多目的広場のほか、五行川両岸に桜堤・遊歩道を整備。広場にはトイレや東屋、せせらぎ水路を設ける。

 桜堤盛土工事は、芳賀遊水地と道の駅はがを結ぶ1・3㌔を1級河川五行川沿いに整備。用地は北部第2地区圃場整備事業と併せて確保。新たな桜の名所として観光スポットや町民憩いの場の創出を図る。

 下原地区まちづくり事業ではLRT開業で高まる関心と沿線開発のニーズを踏まえ、地区の既存住宅地環境向上や居住地域を確保。現況測量を実施するほか、エリア内の道路の高さなどを検討。また、地区の生活拠点に関するまちづくり計画の策定費275万円も盛り込んだ。

 このほか、工事は芳賀工業団地4号緑地内遊歩道等設置に4930万円、三日市芳賀第2工業団地線改良舗装に1億1700万円、下延生地区農道舗装工事に2200万円、町体育館解体整地工事に1500万円、祖母井中央地区宅地造成工事に5500万円などを配分。

 業務は祖母井北部地区まちづくり検討資料作成に246万円、市の堀線測量・調査・設計に1650万円、五行橋補修詳細設計に1160万円、上稲毛田1・2地区(継続)の地籍調査に2193万円、上稲毛田3・4地区(新規)の地籍調査に3986万円、ため池劣化状況評価等調査に1000万円、公共7施設の劣化診断などに847万円を割り振った。

 公共下水道事業特別会計は38・9%増の4億1800万円。水処理センター増設工事に9100万円、管渠布設工事に1億2000万円を充当。水処理センターは処理量増加に伴いオキシデーションディッチを3カ年で増設。管渠は殿山地区、緑町、祖母井本線、祖母井中央通りを施工。

 農業集落排水事業特別会計は1・1%増の1億8300万円を計上。公共桝設置工事に640万円、東水沼と稲毛田地区のマンホールポンプ修繕工事に365万円を措置した。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら