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栃木県足利市

足利市予算案、新クリーンC造成着工、斎場は仮設棟、スマートICで詳細設計

2022/02/19 栃木建設新聞

 足利市は18日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比4・1%増の537億円で、過去3番目の規模。普通建設事業費は25・4%増の39億9402万4000円。新クリーンセンター建設事業の造成と調整池工事、斎場再整備事業、あがた駅北産業団地開発事業、東部クリーンセンター長寿命化工事、足利スマートIC関連事業を推進する。(2面に主要事業予算額)

 早川尚秀市長は「私が取り組む初の予算編成であり、次なる100年に向かって活力と誇りのある足利を目指していく。大型公共施設の更新、公共施設老朽化対策への迅速で適切な対応、持続可能な足利づくりに重点的に予算を配分した」と説明した。

 新クリーンセンター整備は事業者選定支援業務委託と建設地造成工事に2億5245万6000円、隣接地の農業研修センター解体工事に1億500万円、周辺道路整備の用地取得に104万円。PFI手法によるDBO方式(設計・施工、運営)を採用する。

 斎場再整備は斎場仮設棟の建設と既存建屋の解体に2億3000万円、火葬炉設備設置に4994万6000円、周辺道路新設、助戸新山公園整備、下水道布設の関連工事に4593万1000円、仮設斎場への物品移転や物品廃棄処分が356万4000円。

 新斎場の基本・実施設計はフケタ設計(宇都宮市)。火葬炉設備設置は宮本工業所(富山市)が特定されている。事業手法は公設公営方式。①火葬②待合③式場-の3部門で構成。改築期間中は新山団地公園内に臨時駐車場を設け、進入路と退出路を区分する。

 新規の東部クリーンセンター長寿命化工事は6844万4000円。標準脱窒素処理方式で日量175㎞㍑の浄化槽汚泥、し尿を処理。築30年近くが経過し、劣化や老朽化の激しい設備機器を部分的に更新。市民生活に密着する施設を20年間延命化する。

 21年8月に国の準備段階調査箇所に採択された足利スマートIC関連は7700万円。路線測量、地質調査、詳細設計を委託。北関東自動車道への接続方式は本線直結型の東西線フルアクセス形式。市西部の三重・山前地区への設置を検討している。

 ほか新規は渡良瀬運動場テニスコート改修6578万円、総合運動場50mプール改修6000万円、消防団第13分団建て替え5960万1000円、さいこうふれあいセンター改修2035万円、本城と小俣2地区の大規模盛り土造成地地質調査2000万円。

 林業振興センター(旧巨石荘)解体撤去1300万円、土地利用計画策定500万円、次期産業団地候補地調査450万円、東武足利駅構内への移住定住相談支援拠点設置239万4000円、サイクルツーリズム推進(案内看板設置等)200万円。

 下水道事業の資本的支出は42億6090万円(1・8%増)。管渠改築2億3000万円、管渠ストックマネジメント改築1億5000万円、水処理・汚泥焼却炉設備補修1億368万6000円、公共桝移設5188万円、マンホールポンプ改築4548万円。

 水道事業会計の資本的支出は18億4070万円(7・2%増)。配水管布設更新4億2001万4000円、南部浄水場4号配水ポンプインバーター制御盤更新3億3726万円、道路橋梁関連1億5017万円、本城配水場配水池防水8825万3000円。

 あがた駅北産業団地開発事業特別会計は大部分の用地取得が終了し、3億6300万円(59・7%減)。工事関係費は3億3801万5000円。東武伊勢崎線県駅北側の農地19・1haを取得し、市直営で産業団地4区画を開発分譲。26年度の完成を目指す。

 工業用水道事業会計の資本的支出は8330万円(25・3%減)。常見水源調整塔実施設計委託2451万9000円、常見水源9号井1号取水ポンプ更新工事1932万7000円、工業用水施設設計委託300万円。給水契約数は11事業所を見込む。

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