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横河レンタリースと小柳建設が建設DXウェブセミナー「現場に行く回数を50%削減」

2022/02/25 新潟建設新聞

 横河レンタ・リースと小柳建設は17日、共同でHolostructionに関するウェブセミナーを開催した。「現場に行く回数を50%削減」をテーマに、Holostructionを使って現場への移動時間短縮、効率化を図った事例や現在試行を進めている新たなシステムなども紹介した。

 小柳建設では2019年度から3年連続で、国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に採択され、官民研究開発投資拡大プログラム(PRIZM)として工事を実施している。事務所と現場、現場事務所の3点をリモートでつなぎ、移動時間の削減や省力化を図ったほか、MRを使って遠隔でも対面と同等の検査が行えることを確認。残業時間、休日出勤が大幅に削減されたことで、新潟労働局からベストプラクティス企業にも選ばれた。また本年度には、ドローン等で撮影した点群データを加工なしで、より手軽に活用できるようにするほか、MR上での協議内容を記録できるシステムの試行を進めている。

 Holostructionの窓口やHoloLens2のレンタルを行い、今回のセミナーを主催した横河レンタ・リースの原田大輔氏は「非接触での仕事が可能で、現場を会議室に持ってくることができる。これまでDXに取り組みづらかった業界にも影響が大きく、認知度が広がるにつれ問い合わせも増えてきている」とし、Holostructionの開発を手掛ける小柳建設の中静真吾専務は、「自社だけでなく建設業界全体を活性化させたい」と語る。小柳建設は、全国16カ所のマイクロソフト社の製品の発信基地拠点となるMicrosoft Baseにも選ばれており、今後はHoloLensをはじめ、DXの体験の場として期待される。

【写真=オンラインでセミナー】

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