新潟市は、船見処理区合流改善貯留施設設置工事の一般競争入札の結果、福田組・加賀田組・丸運建設・北栄建設JVが16億8940万円で落札候補となった。
入札には同者を含め3JVが参加。予定価格は18億4667万円、最低制限価格は16億8920万円となっていた。
計画では、中央区室町2丁目地内の北部公園を発進立坑に中大口径推進工によりΦ3000㎜、461mの貯留管および立坑築造工3カ所、特殊人孔築造工3カ箇、付帯工一式を施工。工期は2024年3月15日まで。
設計は、東洋コンサルタントが担当。
本年度当初予算の下水道事業会計では、22~23年度の債務負担行為で限度額20億円が設定される。
市内では船見処理区、中部処理区、山の下処理区の一部で合流式下水道が整備されており、一定以上の降水で未処理の汚水が雨水とともに直接河川等へ放流され、水質の悪化や臭気の発生が懸念される。分流式への変更にはコストが掛かることなどから貯留施設野整備による未処理下水の放流回数の削減や汚水中のごみを取り除くことで、雨天時に合流式下水道から公共用水域に放流される汚れを分留式並み以下にまで改善する。
合流式改善事業では、昨年度までに白山ポンプ場、関屋ポンプ場への同様の貯留施整備工事が発注されているほか、中部処理場内での調整池の整備が進められている。