佐渡市が移転新築を計画する両津病院建築工事の発注は、2022年度末ごろとなる見通しだ。当初は22年秋ごろの工事着手を予定していたが、新型コロナ対策や調剤薬局設置の基準緩和で、基本設計に時間を要した。今月から実施設計に着手し、実施設計、工事等の過程で基本設計の遅れを調整する考えだが、24年10月を目指していた開院時期はずれ込む可能性が高い。
梅津地内へ移転新築する新病院の規模には、RC造地下1階、地上4階建て、延べ床面積約6700㎡、高さ13・2mを想定。8診療科、病床数60床を設け、1階は外来フロア、2階に歯科、リハビリ室、職員用各室、3階には病棟フロアを配置。地形の高低差を生かして調理場と材料庫を半地下に配置することで造成費の抑制を図る。
新年度当初予算案では、両津病院建設事業に22~25年度まで総額51億615万8000円の継続費を設定した。年度割額は▽22年度=2640万円▽23年度=12億4432万6000円▽24年度=37億5743万2000円▽25年度=7800万円―となる。
基本設計の途中段階での概算建設工事費には41億2000万円を試算しているが、市議会3月定例会の中で基本設計の最終案が説明されるもよう。
基本設計は、安井建築設計事務所・ワシヅ設計JVが担当している。
【基本設計提案時の外観イメージ】