荒川調節池工事事務所は第二調節池(さいたま市桜区ほか)内の農業用取水施設整備で、近く詳細設計に着手する。設計業務は三井共同建設コンサルタント北関東事務所(さいたま市、℡048-647-7890)に12月16日納期で委託した。
囲繞堤(いぎょうてい)により荒川と河川敷の水田が分断されるため、既設の揚水機場に代わる施設などを検討・整備するもの。第三調節池を含めた全体の整備計画は、さいたま市の羽根倉橋から上尾市の開平橋までの荒川左岸河川敷で計画。面積は第二(下流側)が約460ha、第三(上流側)は約300haの計760haとなる。
全体の完成予定は30年度としている。ただし、26年出水期の暫定供用に向けた段階的施工の初弾は、最下流部の羽倉橋から約2000m区間の治水容量約1200万立方㍍を最短22年度に発注する。