新発田地域広域事務組合は、改築を進めていた広域葬斎センター願文院の供用開始を前に6日、火入れ式を挙行した。管理者である二階堂馨新発田市長や井畑明彦胎内市長をはじめ、関係者らが参加し、新たな施設の完成を祝った。
二階堂市長は「死者への最大の手向けは、悲しみではなく、感謝である。別れ行く人との喜びを分かち会った日々に感謝し、生きとし生ける者が未来への希望を一歩踏み出す施設でありたい。その思いをかたちにした工事関係者に感謝申し上げる」と語った。
同施設は新発田市古楯地内の既存施設の隣で新築工事が進められ、施設規模はRC造一部2階建て、延べ床面積2460・47㎡。プライバシーに配慮した告別式が行えるよう既存の3倍のスペースを確保するほか、環境負荷や省力化などに配慮した都市ガスを燃料とした火葬炉5基を設置した。建築工事は2020年度から進められ、ことし1月末に完了、4月からの供用開始を予定する。新年度には既存施設の解体工事と外構工事の着手を予定している。事業費は今後の解体・外構工事を含めて17億8801万3000円。
建築工事は小野組、電気工事を胎内電建工業、給排水衛生設備工事は新発田水道工事、空調設備を関川水道、火葬炉設備工事は富士建設工業が手掛け、設計はさくら設計(胎内市)、用地測量をあい設計(新発田市)、地質調査は村尾技建(新潟市)がそれぞれ担当した。
【写真=火入れのボタンを押す管理者ら】