社会資本整備審議会道路分科会北陸地方小委員会が9日に開かれ、一般国道7号沼垂道路と一般国道8号栄拡幅の県内2事業について2022年度からの新規事業化を妥当とした。全体事業費には沼垂道路が約430億円、栄拡幅には約150億円が試算される。
沼垂道路は、新潟市中央区万代3丁目~沼垂東3丁目までの1・6㎞を高架化する。古町から紫竹山ICまでを結ぶ万代島ルート線のうち、柳都大橋と高架事業を進めている栗ノ木道路事業との間の区間で、栗ノ木道路から続く栗ノ木橋交差点~万国橋交差点までは側道を含めて高架整備し、万国橋交差点~柳都大橋までの区間は、現道の113号線(東港線)を活用しながら現道隣に高架化する。
当該区間は、並行する国道7号を含めて主要渋滞箇所が6カ所、事故危険区間が7カ所あり、主用交差点等が立体化することで、渋滞解消や交通事故削減、都心地区の交通転換を図る。
栄拡幅は、三条市一ツ屋敷新田~千場把野新田までの約3・2㎞の2車線道路を4車線に拡幅する。当該区間の長岡側は4車線化整備済み。新潟側は一ツ屋敷地区等事故対策事業として4車線化整備を行っており、同区間のみが2車線区間として残っていた。周辺では工業流通団地の分譲も進められているため、早期に整備を進めることで、企業活動を支援するほか、交通事故の削減、冬期の円滑な交通を確保する。
【写真=事業の妥当性を評価】