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国土交通省関東地方整備局(建設)

関東整備局がインフラ分野のDX推進で

2022/03/14 埼玉建設新聞

3D河川管内図などに取り組む


 関東地方整備局の部局横断的に連携したインフラDX(デジタルトランスフォーメーション)推進本部は2021年度の第2回会議をWeb開催し、ワーキンググループ(WG)9組織の取組状況および22年度方針(案)を共有した。特に、河川WGの3D管内図、道路WGによる維持管理の効率化、情報インフラWGでの3Dモデルを主とした契約手法が注目される。

 冒頭、若林伸幸局長は「インフラ分野のDXはAIやデジタルデータ、情報技術などを活用し、建設現場の生産性向上および働き方改革を推進しています。22年度が『挑戦の年』となるよう、この取り組みを加速化させる」とあいさつした。

 河川WGの3D管内図は、21年度に荒川下流河川事務所において一般公開。河川区域・河川保全区域などを示し、河川法申請などの確認に活用している。22年度は管内全域の3D河川管内図(プラットホーム)構築向けた詳細検討を行う。

 道路WGによる維持管理の効率化では、AIによる舗装損傷の自動検知において北首都国道事務所などで、実証を21年度に開始した。22年度では東京国道事務所など7事務所で実証に着手し、活用方策を策定。23年度から工事などでの活用を図る。

 情報インフラWGで取り組む3Dモデルを主とした契約手法は、工事契約から検査および完成後の維持管理においても3Dモデルを活用。受発注者双方の業務効率化などを目指すもの。21年度に課題抽出と技術基準類の改定ポイントを整理した。22年度は1~2件の試行を予定。

 22年度の会議予定は、課長補佐・係長による勉強会を毎月1回、幹事会は5、8、11月、23年2月の4回、さらに6月と23年3月に本部会議を開催する。

 詳細に関しては専用ホームページ(https://www.ktr.mlit.go.jp/dx_icon/iconst_index00000001_00001.html)を参照。

【あいさつする若林局長】

あいさつする若林局長

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