山梨市の3月定例市議会で高木晴雄市長は、笛吹川フルーツ公園(山梨市)の指定管理奪還に向け最大限の支援をしていく考えを示した。高木市長は「フルーツパーク株式会社が(指定管理を)再取得できることで、さらに地域の活性化につながると確信している」と述べ、入念に準備を進めていく姿勢を見せた。
三枝正文、飯島力男両議員から奪還に向けての具体的な取り組みについて、質問が挙がった。
高木市長は「指定管理の経験がある元社長を相談役に、コンサルタント業者や関係者との協議を重ね準備に取り組んでいる」と説明。さらに公募時の提案書に盛り込む実績として「丘の駅桃源郷フルーツセンターが昨年3月リニューアルオープンした。さらに長期保存が可能なシャインマスカット『スプリングシャイン』の開発に成功した。それを食材にしたケーキ、ピザなどを開発し、そのPRをマスコミを通じて積極的に行った」と、説明した。
三枝議員は「前回、平成30年度の指定管理者選定に当たっては、フルーツパーク株式会社が中心となり、度重なる意見交換や視察、委託事業者の検討、プレゼン対策など全力を挙げて取り組んだが、いま一歩及ばず。残念な結果となった。フルーツパーク株式会社の筆頭株主である山梨市には、フルーツ公園の指定管理奪還に向け力強い支援をお願いする」と要望した。
前回の公募で山梨市フルーツパーク株式会社は、民間企業に0・8ポイント差で競り負けた。指定期間は2022年度末まで。市議会によると、23年度からの指定管理者の公募は8月にも行われる見通し。