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県政記念館耐震改修で6カ年12億の継続費設定

2022/03/24 新潟建設新聞

 新潟県は新年度当初予算案で県政記念館の改修費に2022~27年度を期間とする、6カ年の継続費12億3130万9000円を設定した。施設を全館休館して傷んだ箇所の保存修繕を行うほか、壁面や地盤などの耐震補強を計画する。新年度には実施設計と工事の発注を予定している。

 継続費の年割額は、▽22年度=1718万1000円▽23年度=3億1096万5000円▽24年度=3億161万5000円▽25年度=3億387万1000円▽26年度=1億5871万5000円▽27年度=1億3896万2000円―。

 新潟県政記念館は1883年(明治16年)に、新潟県会議事堂として建設。西洋の建築技術や様式を取り入れた木造2階建て漆喰壁で、正面玄関の両翼に大きな切妻屋根の棟を張り出し、 屋上中央に八角塔屋、漆喰壁、中央には塔屋をのせた左右対称の建物。中には議場をはじめ知事室、議長室、委員室など14の部屋がある。明治の府県会開設期における現存唯一の議事堂の遺構として国の重要文化財に指定されている。

 基本設計は、公益在団法人文化財建造物保存技術協会が担当。今後の実施設計の進捗しだいとなるが、工事発注は2022年度末ごろとなる。

【写真=改修する県政記念館】

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