関川村は、2022年度~31年度までの10年間を期間とする水道事業経営戦略をまとめた。投資・財政計画の策定に当たって、計画期間中は事業規模を年間5000万円程度にとどめ、財政負担の平準化に努めるとともに、適切なタイミングで分解整備を行い施設・設備の長寿命化を目指す。
このうち、老朽管の更新事業は、大規模漏水を未然に防ぐため、石綿セメント管をはじめとする老朽管の布設替えを計画的に実施し、水道施設の更新事業は、耐用年数を経過したポンプや計装設備の更新を行う見通し。
修繕費は、年々耐用年数を経過した管路が増加しているため、経済的な修繕方法を研修して計画的に修繕を進めていく。
また、今後の取り組みとして、民間の資金・ノウハウ等の活用(PFI・DBOの導入等)を検討。先進市町村等の取り組みを参考にし、活用の可能性を探っていく方針。
施設・設備の廃止・統合(ダウンサイジング)に関しては、関川地区の2つの水源および片貝浄水場についてダウンサイジングを模索する。
さらに施設・設備の合理化(スペックダウン)については、水道施設の負荷率が年々低くなっていることから、施設の更新時にスペックダウンを検討するほか、増圧給水等への切り替えを含め、配水施設や送配水管の再編についても検討を行う。
このほか、計画的な修繕を行うため、施設等の現状把握を行い、台帳化、システム化を進めるとしている。