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茨城県石岡市

石岡市が保健センター統合へ/22年度は基本計画

2022/03/30 日本工業経済新聞(茨城版)

 石岡市は、石岡保健センター(杉並2―1―1)と八郷保健センター(柿岡2750)を統合した新保健センターの整備に向けて、2022年度は基本計画を策定する。直営か業務委託かは検討中で、外部委託となった場合は補正予算で事業費を計上するようだ。その後、23年度には基本・実施設計をまとめ、24~25年度に施工し、26年4月の開設を目指す。27年度には旧施設を解体する。

 新保健センターの設置方法は、①石岡保健センターへ集約して建て替え②八郷保健センターへ集約③他の公共用地への移転―の3案が出ており、規模、事業費、ライフサイクルコストなどとともに基本計画で示すとしている。

 新センターの機能としては、健診機能訓練等(179㎡)、指導・相談(180㎡)、調理室(108㎡)、幼児・育児支援(88㎡)、会議室(190㎡)、事務室(87㎡)、その他共用部(1168㎡)。面積が2000㎡程度。

 建物に隣接して、検診車両(大型バス3台、マイクロバス1台)が駐車できる空間を確保する。

 基本コンセプトは「健康でつながる人づくりまちづくりのための支援拠点」とした。

 石岡保健センターはRC造2階建て、延べ床面積2125・79㎡。1979年に保健所と休日夜間緊急診療所・市医師会事務局を併設した「石岡メディカルセンター」として開設。

 2019年の保健施設の個別施設計画においては、屋根および外壁からの雨漏りが深刻で、地下設備(中央ポンプ式空調)の老朽化も進んでいることから、21~22年度に大規模改修(昇降機設置、屋根・外壁の防水、空調やキュービクルの更新など)を行う方針とした。概算事業費は4億2515万8000円を試算。

 しかし再調査の結果、さらに金額が増加する可能性があるため、大規模改修の妥当性の再検討を実施し、八郷センターと統合する方針に転換。

 一方の八郷保健センターは、1996年度築のRC造2階建て、延べ床面積1743・28㎡。八郷総合支所の東側。

 個別施設計画では、耐震性能に問題はないものの、屋根や外壁からの雨漏りが激しく、地盤沈下による地下埋設管の損壊も発生していることから、中規模修繕を計画。事業費として1億2551万7000円を想定。

 2021年度に実施設計(予算額294万5000円)、22年度に工事を予定していたが、石岡センターとの統合検討が始まったため保留となっている。


【老朽化が著しい石岡保健センター】

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