県西部県民局西部農業事務所(加賀谷宏所長)は15日、高崎合同庁舎において平成17年度優秀工事表彰式を盛大に挙行した。来賓には群馬県農村整備建設協会の塚本健次高崎ブロック長らをはじめ、農政に係わる管内職員らが出席し、栄えある栄誉を受賞した4社の会社代表者と主任技術者4名の功績を讃えた。
式典では冒頭、萩原俊作課長から知事及び所長表彰工事等の選考経過報告があり、それによると、知事表彰では、対象工事704件の中から、19工事が受賞。また、11月10に実施された西部県民局表彰では、対象工事187件のうち、29工事を選定したとし、農業事務所でもこのうち5件を内申し、4工事を受賞対象とした。一方、西部農業事務所管内では、土木事務所に引き継いだ基幹農道を除く対象工事17件のうち、5件を内申し、9月14日に7名の審査委員で現地において厳正な審査を実施、同22日の審査委員会において4地区を選定したとしている。この中で萩原課長は、「工事規模の大きさ以外、県民局長表彰に勝るとも劣らぬ他の模範となるものであります。今後とも、これを機に一層精進され農業農村整備事業を通じて地域農業の推進に直一層貢献されますようお願いしたい」と受賞者を労った。
そしてこの後、加賀谷所長から所長表彰に輝いた会社代表者と工事を手がけた主任技術者にそれぞれ表彰状が贈られた。
授与を終え、あいさつに立った加賀谷所長は、「本日表彰された工事は、関係各社が農業農村整備事業の重要性を十分認識され、卓越した技術力と施工努力を発揮して頂いた賜物」と日々の努力に対して敬意を表し、今後の取り組みについて「景観への配慮や事業の選択的な実施、農地農業用施設の保全と有効活用、事業評価システムの充実等、積極的に取り組み、広く県民に理解されるよう努めて参りたい」と強調し、「これらの施策を円滑に実施していくためには、建設業界の皆様のご支援ご協力が必要不可欠であり、コスト縮減や施工技術等の一層の向上に大きな期待を寄せています」と呼びかけ、受賞者に対し「なお一層、農業農村整備事業の重要性をご確認いただき、今後益々技術の研鑽を積まれ、地域農業の振興と発展にご尽力賜りますようお願い申し上げます」と結んだ。
来賓の祝辞では、塚本健次高崎ブロック長が来賓を代表して、「受賞を受けられた皆様方は、数ある中から選ばれたもので、日頃の努力が認められた結果であり、誠に名誉の事」と卓越した技術力を賞賛し、「グローバル時代を迎えた昨今の社会情勢の流れの中で、人間社会に不可欠な安全で安心できる食料の確保、美しい自然環境を保全する農業農村の社会的役割が再認識され、一層の繁栄が深く望まれております」と現在の経済状況などを踏まえ、「西部農業事務所におかれましては、調和のとれた県政発展の柱として、農村整備事業を位置づけ、地域に密着した試作を推進し、着実に成果を揚げておられる」と述べ、「今、地方業界に求められていることは経営の改善、健全化であります。その為には急速に高度化している情報技術を積極的に活用し、情報の交換、施工体制の強化に努め本県農村整備事業の担い手として信頼される企業として成長することが肝要であります。受賞者の皆様は、さらに技術の研鑽に努められ、地域社会の発展のため、益々のご尽力をお願い申し上げる」と社会経済の流れに対応できるよう体制の強化を要請した。
これらの祝意を受け最後に、受賞者を代表して小板橋建設の小板橋公治代表取締役が「一層の品質及び技術の向上、労働災害の防止に努め信頼される施工業者を目指す所存」と謝辞を奉読し、閉会した。