県健康福祉部障がい者支援課は本年度から、県立総合リハビリテーションセンター(長野市下駒沢618-1)の病棟および管理医療棟建て替えに向けた準備に入る。本年度は建築方針を策定するため有識者への意見聴取を実施。方針決定から設計、建物整備までの事業期間は2023~26年度までの4年間を想定しており、新病院の供用開始は27年度を見込む。
同センターは病院(病床数80床)と障がい者支援施設(定員:日中支援80人、夜間支援60人)などから成る複合施設として1974年に設置。78年の居住棟増改築、82年の病棟新築、94年の施設棟を改築を経て現在に至る。
建て替えの対象はRC造3階建て延べ3787㎡の病棟(82年建築)と、RC造3階建て延べ2611㎡の管理医療棟(73年建築)。建て替えに当たっては、運営を続けながら敷地内の別の場所に新病院を建設する予定。また、94年建築の施設棟(RC造2階建て6770㎡)は耐震改修する計画。
本年度に行う有識者への意見聴取は、会議形式ではなく、センター長と県の担当者が有識者に個別にヒアリングする形とし、現在、医療、リハビリ、建築など各分野の有識者の人選を進めている。ハード面の再整備に当たり、リハビリテーション機能をより強化するために必要な機能や構成などを検討していく。