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埼玉県川口市

図面チェックを要請/姉歯氏偽造問題で

2005/11/24 埼玉建設新聞

 姉歯秀次氏がかかわったマンションの耐震補強構造計算偽造問題で、県内において川口市のマンションが該当し、川口市は民間指定建築確認機関の日本ERIに当時の図面チェックを要請、22日から作業に取り掛かった。3日程度は要するもよう。

 県都市整備部は、千葉県から姉歯秀次氏が担当した設計マンションおよびビルなどの情報を得た後、川口市に1棟あることが分かり、市に伝えた。特定行政庁の川口市は建築確認の許可は同市が実施しており、同市の窓口には多くの民間建築確認機関のうち姉歯氏が選定した新宿区の日本ERIが耐震性能などの承認を出している。

 ただし、川口市のマンションが問題になっている多くのマンション同様に構造計算の偽造がされているのかどうかが把握できておらず、今回チェックし問題がなくとも後に問題が発覚したとなってはさらに問題が発展することから、慎重に22日から作業に入ったもの。

 姉歯氏が設計を担当したマンションのうち、完成している14棟を国土交通省が構造計算をチェックしたところ、13棟が震度5で倒壊の恐れがあるなどの結果が出ている。

 国土交通省は21日、東京都、千葉県などと「構造計算書偽造問題対策連絡協議会」を発足させた。建築確認機関の指定のあり方、その業務内容なども再検討する。



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