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栃木県宇都宮市

宇都宮市、宮原新球場10月に着工、清原球場は設計、雀宮体育館7月

2022/04/08 栃木建設新聞

 宇都宮市は、宮原運動公園野球場(陽南4-5-6)の改築、宇都宮清原球場(清原工業団地14)の大規模改修、雀宮体育館(南町6-3)の改修工事を計画している。宮原運動公園は仮設球場解体を6月、球場新設を10月に着工。雀宮体育館は7月の着工を予定。清原球場は早期に基本設計を発注する見通し。当初予算に体育施設等整備費12億7134万円(委託料9477万円、工事請負費11億7653万円)を計上。宮原運動公園野球場は債務負担行為限度額(23年度)14億7876万円を設定した。

 宮原新球場は建築、機械設備、電気設備の3工種に分離し、6月までに発注。6~9月に仮設球場を解体し、10月から2024年3月末まで新球場を整備。東駐車場や園路(敷地北側約400m)の整備は24年4月から25年3月末までを見込んでいる。

 新球場の面積は1万3000平方m。敷地中央に配置する。両翼98m、中堅122m。スタンドはRC造3階建ての延べ2490平方m。会議室や更衣室、多目的トイレなどを配置。中央部に車いすも乗降可能なエレベーターを1基整備する。

 観客席は1200席を見込んでおり、車いすスペースを確保する。グラウンドは内野黒土、外野天然芝で軟式・硬式野球に対応する。球場改築工事実施設計はフケタ設計(宇都宮市)が担当した。

 東駐車場は214台分を予定。園路の総延長は約600m。東駐車場整備後、テニスコート付近から東駐車場付近の園路を接続させる。

 清原球場は、当初予算に基本設計委託料2638万円を計上。大規模イベント時に不足していた諸室の増改築、トイレ洋式化、照明塔6基のLED化、雨漏りの発生による防水工事、観客席の一部個別化を見込んでいる。

 工期や事業費などは検討中。現在、個別化している観客席はバックネット裏のみ。個別席のニーズが高いことから、ベンチシートとなっている内野席の一部を個別化する。

 施設は1988年に竣工したRC造地下1階地上1階建て延べ1万6350・24平方m。観客席はバックネット裏が1336人分、内野が1万4600人分、外野が1万4000人分。グラウンドは透水性人工芝。両翼97・6m、中堅122m、本塁バックネット間18・3m。

 地下1階には本部席や放送室、素振り練習場、審判控室、会議室、選手用ロッカー室、多目的室、ダックアウトなど。地上1階には公式記録室やTV放送室、来賓室、売店などが配置されている。

 雀宮体育館はアリーナ床その他改修、空調設備設置、電気力設備に分離し、6月までに発注。工期は7月から23年3月末まで。メインアリーナの床張り替え(1540平方m)や壁改修、トイレの洋式・乾式化、トレーニング室の天井改修、一部を除く空調設備(電気式)の設置や照明LED化を予定。実施設計は猪瀬建築設計事務所が担当した。

 施設は1984年11月に供用開始したRC造2階建て延べ3123・7平方m。改修工事で利用環境の向上や施設の保全を図る。

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