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高田発電所土木改修は20億で加賀田組・田中産業JV

2022/04/08 新潟建設新聞


 県企業局は、高田発電所土木改修工事で、総合評価(技術提案型)の制限付き一般競争入札を執行した結果、20億4500万円で加賀田組・田中産業JVが落札した。

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に適用した発電所の全面更新を進めるもので土木改修工事以外にも、別発注で主要機器設備の更新や水圧鉄管更新、建屋の建築工事などが行われる。

 土木改修工事の概要は、

  ◇発電所基礎コンクリート2497m3

  ◇放水路ゲート製作据付1連

  ◇発電所周辺整備(ブロック積等)一式

  ◇水圧鉄管固定台コンクリート624m3

  ◇水圧鉄管撤去・取壊し580m

  ◇構造物取壊し(発電所建屋・基礎等)一式

  ◇大規模指定仮設(ケーブルクレーン)設置・運転・撤去一式

  ◇仮設工(モノレール、仮索道、仮締切、上水道仮配管、仮設ヤード等)一式


 工期は2027年3月15日まで。


 大規模改修事業には2020年度から26年度まで7カ年、96億2208万9000円の継続費を設定しており、継続費の年割額は▽20年度=2億1060万円▽21年度=5億4561万5000円▽22年度=15億7800万7000円▽23年度=19億8590万4000円▽24年度=22億961万3000円▽25年度=24億7071万7000円▽26年度=6億2163万3000円―となる。

 設計は、北電技術コンサルタントが担当している。


 入札の主な参加条件は、2社JVでの参加とし、代表者は、県内に主たる営業所がある土木A級業者で、2006年4月1日以降に県が発注した水力発電所、高さ15m以上のコンクリートダム、下水処理場のいずれかで、3500立方以上の現場打ちコンクリート土木構造物を元請けとして完成した実績がある者。代表者以外の構成員は、上越振興局管内に主たる営業所がある土木A級業者となっていた。

 総合評価では、①発電所基礎構築(発電所基礎コンクリート、放水路ゲート、発電所構造物取壊し)に際し、安定した発電所運用(耐久性、ひび割れ、漏水)を考慮したコンクリート構造物の施工に係る出来形・品質の精度管理(水平性、耐久性向上等)②発電所基礎構築および水圧鉄管更新(撤去・仮設運転)に際し、現場条件(施工ヤード、傾斜地での施工、仮設ケーブルクレーンの運用、運用継続する上水道管の保全、施工期間、関連工事)を考慮した安全かつ効率的な施工管理・工程管理(工事間調整・コミュニケーション確保)―の2題に対する技術提案が求められていた。

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