長岡市で5日、アオーレ長岡開業10周年記念イベントの一環「隈研吾作品展」が事前公開された。アオーレの設計者、隈研吾氏が手掛けた作品模型が展示され、17日まで一般公開される。
会場アオーレ長岡西棟ホワイエには「新しい公共建築」の主題の下、隈氏の作品模型11点と、それを解説するパネルが展示された。
50分の1スケールのアオーレや、国立競技場、高輪ゲートウェイ駅、早稲田大学国際文化館(村上春樹ライブラリー)、フランスのサンドニ・プレイエル駅など海外作品2点を含む10プロジェクトの11作品が並ぶ。
隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)の寺澤剛模型チーム・設計室長は「準備期間が長くなかったので隈氏と相談し、長岡の方に見てもらいたいものを選定した」と話し「アオーレには隈氏は大変こだわりがある。ナカドマを表現するのに工夫した点などをぜひ見てほしい」と加えた。
世界各地での展示に関わる寺澤室長は「模型は全て隈事務所が借りている大型倉庫から搬出した。現在300点あり、毎回選ぶのに苦労する」と逸話を交え「多くの人に見てほしい」と語った。
主催者の長岡市市民協働課の五十嵐智行課長は「隈さんが国立競技場も設計したことで、子どもたちにも興味を持ってもらえると思う。子どもからお年寄りまで、多くの市民に見ていただきたい」と期待を込めた。
【写真=11点の作品模型が並ぶ】