帝国データバンク県内3支店は14日、2021年の県内企業売上高ランキングを公表した。上位100社のうち建設業は前年同数の8社で、顔ぶれも変わらず。8社の総売上高は3021億1000万円で、前年から8.7%増加した。トップは前年に続き角藤(長野市)。売上高は前年比28.3%増の772億700万円で、伸び率は8社中最大。全体順位は9位(前年11位)となり、初めてトップ10入りした。
2位も北野建設(長野市)で変わらず。売上高は25.1%増の734億2500万円で、伸び率は8社中2番目。全体順位は11位(前年12位)。3位の守谷商会(長野市)は前年から1つ順位を上げた。売上高は6.4%減の343億9500万円で、全体順位は29位(前年31位)。
100社の総売上高は4兆6630億6400万円で前年比0.3%増。前年を上回るのは2年ぶり。全体1位は、記録が残る1985年以来トップのセイコーエプソン(諏訪市)。売上高は7148億2100万円で0.1%減。100社のうち増収企業は53社、減収企業は41社(決算期変更等により6社は算出せず)で、2年ぶりに増収企業が多くなった。売上高が30%以上増加した企業は5社で、このうち4社が製造業だった。
建設業4位以下および建設関連産業のランクイン企業は次のとおり。◆順位(前年順位)・企業名(所在地)=①売上高(前年比)②全体順位(前年順位)
【建設業(4位以下)】
◆4位(3位)・綿半ソリューションズ(飯田市)=①278億9800万円(24.5%減)③41位(29位)
◆5位(5位)・TOSYS(長野市)=①256億6700万円(2.5%増)②50位(51位)
◆6位(6位)・ヤマウラ(駒ヶ根市)=①233億900万円(13.3%増)②58位(72位)
◆7位(7位)・セキスイハイム信越(松本市)=①218億9100万円(8.8%増)②64位(73位)
◆8位(8位)・ルートイン開発(上田市)=①183億1800万円(6.3%減)②80位(79位)
【建設関連産業】
◆本久(長野市、セメント・建材卸)=①437億8500万円(2.9%増)②19位(21位)
◆前田製作所(長野市、建設機械販売)=①313億500万円(10.2%減)②35位(34位)
◆都筑木材(伊那市、木材・建材販売)=①263億2900万円(35.4%増)②46位(81位)
◆高沢産業(長野市、鉄鋼・鋳物資材等卸)=①245億2900万円(2%増)②53位(56位)
◆ネクストエナジー・アンド・リソース(駒ヶ根市、太陽光発電設備販売・施工)=①226億9100万円(5.8%減)②61位(55位)
◆高見澤(長野市、セメント製品製造)=①213億1500万円(5.9%増)②68位(74位)
◆マルニシ(岡谷市、管材・鋼材等販売)=①186億6600万円(4.7%減)②79位(78位)