県と県職業能力開発協会が主催する「平成17年度群馬県職業能力開発促進大会」が22日、前橋市の群馬会館で開かれた。当日は技能士や職業能力開発関係者など約400人が参加し、表彰や講演会などが行われた。
この大会は、11月が「職業能力開発促進月間」となっていることから、県でも職業能力開発及び技能の重要性について、社会的認識を広めることを目的として毎年開催しているもの。
冒頭、あいさつに立った県の高木副知事は「科学技術も色々と進歩しているが、それを支えているのは人の技術なり技能であると思います。それが日本の産業をしっかりと支え、その中核となっている皆様方が、日本を支えていると言えます。これからも皆様の技能技術を日本のために、そして後世の人々のために役立てていただきたい」と期待した。また、先月に山口県で開かれた技能五輪全国大会に触れ「群馬県からも17職45名が出場され、銀賞が3名、銅賞が3名、敢闘賞5名といった大勢の方が入賞され、全国に群馬県の技能水準の高さを示した」とその活躍を称えた。
次に、県職業能力開発協会の小田川会長は「当協会の運営事業として、国と県から委任されている技能検定事業については、技能検定受検者数も大幅に伸び、平成15年度には受験者数全国9位という高いところに位置している。中でも高校生の受験者数は大きな伸びを示しており、今年度は高校3年生で初めて2級に挑戦し、見事合格した例もある。また、もう一つの協会事業の柱である人材育成講座は、年々講座内容を充実し、多くの参加者を受け入れている。このような成果は、本日お集まり頂いた皆様や関係者のご声援のたまもの」と述べ、日頃の活動に感謝した。
続いて表彰へと移った。今回表彰されたのは、群馬県知事表彰(表彰状・感謝状)のうち、群馬県優秀技能者が47人、認定職業訓練功労者が12人、技能検定功労者が9人。また、現代の名工(厚生労働大臣表彰)被表彰者紹介が3人、群馬県職業能力開発協会長表彰(表彰状・感謝状)のうち、職業訓練功労者が15人、優良職業訓練指導員等が19人、技能検定委員が73人。厚生労働大臣表彰被表彰者紹介のうち、認定職業訓練関係(功労者)が1人、技能検定関係が事業所・団体で1者ずつ。中央職業能力開発協会長感謝状被表彰者紹介として、職業能力開発事業関係が1人、技能検定委員関係が3人。平成16年度後期・17年度前期技能競技大会入賞者表彰が253人となっており、各賞の代表者は壇上で表彰状を受けた。
また表彰終了後、女性の能力開発や能力活用を促進し、女性の活躍の場の拡大及び男女共同参画の推進を目的にとして、「女性でもできること、女性だからできること」をテーマに講演会が開かれた。講師は(株)A-line代表取締役の朝岡伸江さんで、参加者は熱心に聴講した。