県荒川左岸北部下水道事務所は、利根川右岸流域下水道終末処理場中央監視設備改築実施設計業務を、中日本建設コンサルタント埼玉事務所(さいたま市、電話048-668-3697)に、同処理場4号ポンプ実施設計業務を日本水工設計関東事務所(さいたま市、電話048-646-2500)にそれぞれ委託した。設計納期は、いずれも18年3月24日。
同終末処理場(本庄市東五十子地内)は、昭和61年4月に供用開始した本庄市浄化センターを、近い将来、市から移管を受け、県が施設を拡張整備するもの。現在、日本水工設計が、建物の耐震診断を含め、施設全体の基本設計業務を担当している。全体計画では、1日最大汚水量を7万7700立方mに設定。
今回、中日本建設コンサルタントに委託した業務は、管理棟内にある中央監視設備が老朽化したため、監視制御設備の改築が必要となったもので、既設設備との整合性などを考慮して、中央監視制御設備、汚泥監視制御設備、各ローカルコントローラ設備およびネットワーク設備など、電気設備一式の改築実施設計を行うもの。
一方、日本水工設計が担当する業務は、同終末処理場の流域下水道化による今後の流入水増大に伴い、既存ポンプでの処理が困難になることが懸念されるため、機械棟内にある既設3台のポンプに加え、新たに4号ポンプを設置するにあたり、実施設計を行うもの。
4号ポンプの能力は、毎分30立方m程度を見込んでいる。ポンプピットについては、当初から整備済みで、5号ポンプを設置するスペースも確保されている。さらに、基本設計の中では、処理場内にポンプ棟をもう1か所、建設する計画となっているが、具体的な数字は示されていない。既設ポンプ3台処理場の能力は、毎分8・5立方mが2台と毎分17・5立方mが1台。
また、4号ポンプの設計にあたっては、既存設備との整合性を考慮し、様々な方策などの検討を行うこととしている。機械設備に関しては、建設費、維持管理費が低廉で、維持管理が容易であること、環境対策などを考慮することとし、電気設備に関しては、各機械設備機器への電源供給ができるよう設計すること、を特記している。