小山市は、２０２２年度の主要なインフラ施設整備事業をまとめた。小山駅周辺・粟宮・間々田駅周辺第３期・大谷地区道路整備に５億３０４１万５０００円、道路補修に５億１０００万円、道路新設改良に３億９７６０万円、都市計画道路３・４・１０１号城東線改良に２億５７３５万３０００円を配分したほか、橋梁長寿命化修繕、排水対策、新田橋新設を継続。新規は道路ストック総点検、工業団地インフラ調査事業を盛り込んだ。当初予算に総額１８億４８６万８０００万円を計上した。

　【小山・間々田駅周辺】

　小山駅周辺は市道８１０１号線（本郷町３丁目）、粟宮地区は４２２７号線、３１０５号線（粟宮）、４２３３号線（粟宮、千駄塚）、間々田駅周辺は３８７０号線（間々田、千駄塚）の改良を施工。３２３５号線（もみじ山）、３２３８号線（平和）は用地を取得する。

　【大谷地区】

　大谷地区は複合拠点となる市民交流センター着工に付随する市道７１４３号線道路改良（横倉）、３０７０号線雨水管及び歩道整備、調整池２、北池、通水管、大川幹線水路、大川支川水路（雨ケ谷）、カラー舗装（小山、東城南３～５丁目）を施工する。

　【生活道路補修】

　市道補修は３億７０００万円（清掃・測量設計委託４６００万円、維持管理包括委託１億２０００万円、補修工事１億８０００万円、原材料２４００万円）、長寿命化修繕は１億円、生活道路舗装が４０００万円。計画に基づく補修と緊急性の両面で柔軟に対応する。

　【新設改良】

　道路新設改良は国庫交付金を導入する市道７号線（小宅）が用地取得と物件補償、２６３号線（東野田）は改良１８０ｍ、網戸迫間田アクセス路（迫間田）は用地取得、狭あい道路を拡幅する２４１４号線（羽川）は改良１００ｍ、７１９２号線は用地取得。

　市単独では市道９号線（羽川、南半田、飯塚）が国道４号～県道小山壬生線間の用地測量、主要地方道明野間々田線の交差点北１８０ｍ区間を拡幅する３０号線（東野田）が現地・路線測量、１１９８号線（上石塚、今里）は用地取得と物件補償。

　【城東線】

　城東線（雨ケ谷、雨ケ谷新田）は地区を東西に横断する国道５０号～主要地方道小山環状線間の南北軸となる総延長１７５２ｍを幅員１８～２１ｍに拡幅改良。２２年度は改良延長４５０ｍ、片側幅員７・５ｍ、開削工法の雨水管布設延長２５０ｍを施工する。

　完成予定は２５年度末。道路詳細設計は都市設計（市内）が担当した。雨ケ谷地区北側は国道５０号、南側は小山環状線、東側は小山工業団地、西側は住宅地に囲まれる。城東線は地区中央の骨格幹線。歩道を設置するとともに、危険な交差点を改良する。

　【３橋の修繕設計】

　橋梁長寿命化修繕は４１５０万円。国の道路メンテナンス補助事業を活用し、長寿命化修繕計画に基づく定期点検、予防修繕、計画的な架け替えに取り組む。２２年度は芝原橋（卒島）、宝来橋（横倉新田）、４３０７－１橋（乙女）の修繕設計を委託する。

　【３地区で設計、８地区で工事】

　側溝整備により放流先を確保する排水対策は４０００万円（委託２００万円、工事３８００万円）。測量・実施設計を上初田、武井、小薬の３地区で委託。排水施設や舗装整備を上初田、南城南、東野田、萱橋、網戸、小薬、卒島、南和泉の８地区で施工する。

　新田橋新設は９００万円。１級河川巴波川に架かる橋梁（生駒）を幅員５ｍに拡幅し、架け替える。２２年度は橋梁西側の取り付け道路の改良を施工する。事業期間は１４～２６年度。総事業費３億５０００万円を見込んでいる。

　新規の道路ストック総点検は１６００万円。市内道路の舗装状態を路面性状調査で把握し、点検結果を２３年度に策定予定の次期道路修繕５カ年計画（２３～２７年度）に反映する。

　工業団地インフラ調査は３００万円。１９５５年頃に始まった高度経済成長期初期に開発した工業団地内道路は、整備から半世紀以上が経過。経年劣化し、改修が必須。将来にわたり適切に維持するため、現況を調査。計画的な改修へ向けたデータを収集する。