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埼玉県

県農林部が家畜保健衛生所を再編

2022/05/09 埼玉建設新聞

新拠点設計を6月


 県農林部は、現在3所(熊谷・中央・川越)体制の家畜保健衛生所を2所に再編する。家畜防疫体制を高める新たな衛生所を県北地域に整備し、「熊谷」「中央」の2所の機能を移転・集約する。「川越」は耐震改修して使用を継続する。新施設の基本設計を本年度作成するため、6月に一般競争入札を公告する見通しだ。

 県北地域の公有地から建設敷地約1万㎡を確保する。機能・用途を分けた複数棟(仮称=北部家畜保健衛生所庁舎)を建てる。全体の延べ床面積に2000㎡強を想定している。

 6月に基本設計を公告、7月に入札・開札する。履行期限は2023年3月。当初は21年度にも設計委託(予算額4900万円)する考えだったが、建設地の調整などを慎重に進めており、約1年遅れでの執行見通しとなった。

 23年度には実施設計、24~25年度に新築工事を発注・施工して、26年度の供用開始を目指す。

 新施設には「中央」(さいたま市北区別所町107-1)、「熊谷」(熊谷市円光1-8-30)の両家畜保健衛生所が移る。豚熱や鳥インフルエンザなどに対する県北地域の家畜防疫体制を支える拠点となる。

 川越家畜保健衛生所(川越市石田152)は耐震診断の結果を基に改修する。5月にも設計業務の一般競争入札を別途公告。履行期間は23年3月まで。県北地域の新施設よりは早い時期に工事完了するとみられる。

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