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新潟東港バイオマス発電所/24年運転開始へ起工式/関係者が工事の安全祈願

2022/05/11 新潟建設新聞

 聖籠町の新潟東港工業地帯で計画される新潟東港バイオマス発電所は、建設工事に着手する。4月27日には工事の安全を願って発電所および工事関係者らによる起工式が執り行われた。

 新たな発電所は、アジア太平洋地域で再生可能エネルギーおよび廃棄物インフラの開発・運営を行うエクイス・デベロップメント・ピーティーイー・リミテッド(本社・シンガポール)が設立し、東北電力(本社・仙台市)も出資参画する「新潟東港バイオマス発電合同会社」が計画。輸入木質ペレットやパーム椰子殻を主な燃料とする出力規模50MWの専焼バイオマス発電設備で、事業費約310億円のプロジェクト。2024年10月の商業運転開始を予定し、発電した電力は、固定価格買取制度に基づき東北電力ネットワークに販売する。同プロジェクトで生産されるエネルギーは、一般家庭約11万7000世帯分の年間使用電力量に相当し、年間約19万トンの温室効果ガスを削減する。

 発電所の建設は、東洋エンジニアリング(本社・千葉県習志野市)が発電設備一式の設計、機器資材調達、建設工事、試運転までのEPC業務で一括受注。昨年4月から設計を開始し、ことし5月からは地盤改良工事に着手するなど工事が本格化する。

 起工式でエクイスセントラルサービスジャパン執行役員ディレクターの森内洋之氏は「まだ建設に着手したばかりで運転開始は2024年度となるが、われわれとしては何十年とこの地で事業を続け、地域に貢献していきたい」とし、施工者を代表して東洋エンジニアリングの永松治夫社長は「これまでの経験と知見を生かして、お客さま、地元に満足いただけるバイオマス発電所を無事故・無災害で完成させる」と決意を述べた。

【写真=鍬入れを行う森内氏、永松社長が鋤入れ】

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