新潟県設備設計事務所協会（正会員71人）は16日、第66回定時総会を新潟市内の新潟グランドホテルで開き、任期満了に伴う役員改選では新たな会長に中野元氏（オヤマツ設計事務所）を選任した。就任のあいさつで中野会長は「人が入ってきたくなる魅力ある業界とするために、業界の地位向上や人材育成に努めたい」との姿勢を示した。

総会の冒頭、あいさつで渋谷前会長は「コロナ禍で協会の事業活動がなかなかできなかったが、若手の人材不足、後継者不足対策で、協会としても事業に取り組んできた。前年度も建築設備士の勉強会を行い、参加者が年々増えている状況だ」と報告。続けて「新潟県に試験会場がないことで受験者が少ないのではないかとの声があり、会員にアンケートを行った結果、新潟に試験会場があれば、ぜひ受けたいという回答も多かったので、新潟県での開催を普及センターに要望していきたい」と述べた。

　任期満了に伴う役員改選では、新たに選任された理事９人の中から、会長に中野氏を互選した。中野会長は「協会をどのようにしていきたいかは今後、新たに選任された理事と協議して皆さまにお伝えしたいと思うが、建築設備士の地位向上と人材育成、業界の発展については引き続き力を入れて取り組んでいきたい。そのために人が入ってくる魅力ある業界にするには、適正な賃金体系、適正な労働環境に向けて、協会を通してしっかりと活動していきたい。そのためにも活発な協会の運営を行っていきたいと思う」との姿勢を示した。

新役員体制は次の通り。※敬称略

　　▽会長＝中野元（オヤマツ設計事務所、新任）

　▽副会長＝川村茂（システムＫ、新任）、安達匡克（設備工房アドイン）、森俊博（マイ設備設計、新任）

　▽理事＝伊藤徹（伊藤設備設計）、鈴木健太郎（鈴木設計、新任）、渋谷周策（総合設備設計）、山下宙明（宙央設備設計室、新任）、藤木康市（新発田ガス）

　▽監事＝松田隆幸（松田設備設計、新任）、田中秀人（ＴＮＯ）

【写真＝中野会長、壇上で新役員が紹介された】