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栃木県矢板市

矢板市、9月ごろ第2農場配水池発注、造成工事6月、今年度2.4億円

2022/05/19 栃木建設新聞

 矢板市は、第2農場低区配水池(平野)の整備工事に着手する。新たな敷地の造成工事を6月頃に入札し、配水池築造工事を9月頃に発注する方向で準備を進めている。配水池はステンレス製で容量600㌧。全体の整備期間は2カ年を見込み、2023年度にポンプや滅菌、電気計装などの設備工事、建屋、管路工事を実施する計画。22年度当初予算には2億4500万円を計上。造成、配水池工事は条件付き一般競争入札。配水池は総合評価落札方式を適用する予定。

 第2農場低区配水池は、主要地方道塩原矢板線の四郎兵衛橋上流の天沼川付近に位置。主な配水区域は平野地区と立足地区。敷地内の1号井で地下水を取水し滅菌施設で浄水している。現在の配水池は半地上式のコンクリート製で容量60㌧。40年以上が経過し、老朽化が進んでいる。

 市では水道施設の統廃合を進めており、第2農場水源の配水区域に泉水源の区域を統合する予定。第2農場低区配水池は容量が小さく、敷地も狭いため新たな用地を確保して10倍の容量の配水池を整備。災害などによって取水や浄水機能が停止した場合でも12時間配水できる能力を確保する。

 整備予定地は1号井からは300mほど離れた場所で新たに掘削した2号井の周辺。敷地面積は約1400平方m。現在は更地。造成工事では見下げ部分にブロック積みの擁壁工(延長80m)を施工する。

 新配水池は地上式のステンレスパネル製。ポンプや滅菌設備、計装設備などを建屋内や配水池周辺に設置する。敷地造成と配水池築造の工期はそれぞれ5カ月。実施設計はアート工測(那須塩原市)が担当した。

 23年度は設備類や建屋、管路の工事を実施。管路布設は場内のほか、バックアップ機能を持つ1号井からの導水管、送水管や配水管の布設工事を予定。また、周辺の老朽管布設替えを計画している。

 市内の配水区域は第2農場の高区と低区、泉の高区と低区、寺山、西部、土屋、中央、片岡のブロックに分かれており、それぞれ水源から取水した水を浄水処理し、各地域に配水している。

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