新潟県建築士事務所協会の2022年度定時総会が18日、新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟で開かれた。任期満了に伴う役員改選では、新会長にU・建築計画工房代表の本間裕之氏が就任した。本間新会長は「なかなか新潟県内のコロナ感染者が減らない状況の中で、新体制がスタートする。協会運営でもさまざまなことが懸念されるが、会員の皆さまの力をお借りして、これからもより良い協会活動をがんばっていきたい」と抱負を語った。
また総会議事では、役員改選および昨年度の事業報告、本年度事業計画や予算などの審議が行われ、いずれも全会一致で承認された。
総会冒頭のあいさつで、坂本忠志前会長は「資材の高騰、納期の遅延など業界がひっ迫している状況が、いまだ解消できていない。人材面でも若手の入職者が減少し、技術者の高齢化、後継者不足などの問題が山積みとなっている」とし、「力を合わせて、この状況を打破したい」と呼び掛けた。
同協会の本年度事業方針、活動計画ではウィズコロナ、ポストコロナを意識しながら業界、協会の地位向上、行政機関への理解促進、会員拡大や担い手育成に向けた事業を展開。BIM等のDX(デジタル・トランスフォーメーション)やSDGsにも積極的に取り組む。
任期満了に伴う役員改選では、新会長に本間氏、副会長には松田道佳氏(松田建築設計事務所)、小野塚武志氏(小野塚建築事務所)、橋詰敏一氏(大雅建築設計事務所)を選任。各支部長では下越の羽二生道夫氏(羽二生建築設計事務所)、中越の小池美鶴氏(小池建築設計事務所)、上越の植木厚祐氏(上越建築設計事務所)が再任となった。
そのほか同日の総会では、第30回建築作品・新潟県賞も執り行われた。応募作品の中から一般建築部門で高田建築設計事務所の「森の潜水艇ホップこども園 森棟」、住宅部門でTOK205の「聖籠35」とプラウム建築設計事務所の「路地の空に開く家」の3作品が優秀賞に輝き、表彰状が贈られた。一般建築部門の高田建築設計事務所の作品は、日本建築士事務所協会連合会建築賞に推薦される。
【写真=新体制がスタート、本間新会長】