東葛建設業センター(会員91社)の第11回通常総会が19日、柏市内のザ・クレストホテル柏で開かれ、2022年度事業計画などを全会一致で可決。任期満了に伴う役員改選では、新会長に㈱湯浅建設代表取締役の湯浅健司氏を選出した。
22年度における受注活動では、(一社)千葉県建設業協会本部とともに、引き続き発注機関に対して「地元企業への継続的受注機会の確保」を強力にお願いする。また、労務費や資材の価格上昇傾向の中で企業経営の健全化を図るために、発注関係機関に対して「適正価格での発注」「施工時期の平準化等」について誠心誠意、働きかけることとした。
社会的役割と変化 魅力増やし人材を
議案審議終了後に「10年前に、2期4年間にわたり支部長を務めさせて頂いてからの再登板となる」と述べた湯浅氏は、東葛支部(東葛建設業センター)が現在、(一社)千葉県建設業協会の中で最大規模の会員数を擁することに言及。
「故に協会の中では、大きな役割を果たす責務も併せ持つ」とし、建設業界の目的は「国民に対して、安全・安心で快適な公共インフラ施設を提供することが第一義、次に災害時の担い手として防人になることだ」との認識を示した。
建設業界の置かれている現状については「市民のために行っていることが、残念ながら評価されていない」と分析。その要因の一つには「我々が世間に対して明確に発信しきれていないことから、それが若者の入職者不足に繋がるという悪循環にある」との考えを示した。
さらに「未だに世間には、建設業界は悪い団体とのイメージに加えて、建設業界を差別的に報道するマスコミがあるのも現実」と指摘。その現実を打破するためには「私たち自身が変わっていくことが一番大事である」とし「社会的な役割を果たして、市民に認識してもらうことにより、建設業界の魅力を増やすことで新たな人材を確保する。これからは好循環な建設業界に向かっていかねばならない」と強く訴えた。
千建協の最大支部の支部長として「その役割をしっかりと自覚して責任の重さも十分に認識し、まずは東葛支部会員のみなさんが安心して仕事ができる環境づくりに努めたい」と強調。
加えて「やることはしっかりと行い、主張するところは主張することを肝に銘じて取り組むためには、是非とも品質の高い成果品をお願いしたい」と呼びかけ、新会長としてのあいさつとした。
新役員
□会長=湯浅健司(㈱湯浅建設)
□副会長=冨田義仁(上国興業㈱)▽戸邉克己(戸邊建設㈱)▽板橋登志男(㈱板橋建設)▽髙橋順一(㈱高橋工務店)▽小池義明(小池建設㈱)▽吉田孝幸(入吉吉田工業㈱)
□理事=小澤盛明(小澤建設㈱、新任)▽中村 博(㈱六和建設工業)▽吉岡光一(㈱吉岡建設工業、新任)▽今井悟史(㈱石浜建設)▽久保田量也(永和建設㈱)▽成島浩志(㈱成島組)▽助川昌弘(㈱助川工務店)▽戸邉昌之(愛宕建設工業㈱)▽大野照美(大現建設㈱)▽平岡将征(東葛工業㈱、新任)▽上村英生(上村建設工業㈱)▽小熊博之(博正建設㈱)▽染野和広(トーカツ建興㈱)▽鈴木和広(㈱北盛工業)▽目黒 哲(サンキ建設工業㈱)
□監事=木下清輝(幸和建設興業㈱、新任)▽後藤三千男(㈱三和土建)