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【那珂市】青燈会/秋ごろ事業者選定/新病院7500㎡規模建設へ/24年6月完成目指す/

2022/05/26 日本工業経済新聞(茨城版)

 小豆畑病院を営む医療法人社団青燈会(那珂市菅谷605、電話029―295―2611)は、市内に延べ床面積7500㎡規模の新病院建設を計画している。実施設計を㈱京都建築事務所(京都市中京区三条通柳番馬場東入中之町10、電話075―211―7277)が7~8月ごろまでにまとめ、秋ごろに工事業者を選定する見通し。本年度内に着工し、約1年半で工事を進めていき、2024年6月の完成を目指す。

 同病院は1980年4月に設立。那珂市の民間病院として14科を有し、救急医療や在宅医療、新型コロナ感染症治療など地域医療に積極的に取り組んでいる。建物の老朽化に加えて、待合室や病室が狭小となっているなどの課題から新病院を建設し移転を計画。医療体制の機能強化、質を向上させる。

 建設予定地は、那珂市菅谷上菅谷7001、7002(地番)で、敷地面積が6455・23㎡を有する。市街化区域で、建ぺい率60%、容積率200%。近隣には宮の池公園が立地し、周囲は住宅が立ち並ぶ。JR上菅谷駅から400mに位置する。那珂市の市有地をプロポーザルで獲得した。

 新病院の規模はRC造4~5階建て、延べ床面積7500㎡を見込んでいる。建物全体の安全性を保つために免震構造を採用する。病床数については、現在の90床(一般42床、医療療養48床)から増床し120床ほどを確保したい考え。

 建物周辺では、利用者の利便性を配慮して可能な限り敷地内に患者専用の駐車場を設け、敷地境界際には植裁を施すなど、地域の環境に配慮した計画となっている。

 現在、実施設計をまとめており、22年度内の着工に向けて秋ごろには工事業者を選定する。選定方法についても検討を進めている。移転開院が24年8月ごろを予定している。

 移転後の既存建物の利活用については未定となっており、隣接する介護老人保健施設「ライブリーライフ那珂」との連携を含めて検討を進める。

 新病院建設に向けて、小豆畑丈夫理事長は「開院すれば、那珂市の地域中核病院として救急医療・災害医療・在宅医療を提供できる体制が取れ、地域住民に貢献できる」とコメントを寄せている。


【写真=建設予定地周辺には上菅谷駅や宮の池公園などが立地する】

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