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(一社)千葉県建設業協会

髙橋氏が会長再任/定時総会で全議案承認/千葉県建設業協会

2022/05/30 日刊建設タイムズ

 (一社)千葉県建設業協会の2022年度定時総会が27日、オークラ千葉ホテル3階エリーゼで開かれ、22年度事業計画および収支予算などが報告されたほか、役員選任などの議案を承認した。任期満了に伴う役員選任では、会長の髙橋順一氏(㈱高橋工務店)、副会長の石井良典氏(石井工業㈱)・内山弘通氏(鈴木土建㈱)、専務理事の大林正章氏が再選。また、新たに副会長として船越博文氏(㈱船越組)が選ばれた。総会には、来賓として熊谷俊人知事が駆けつけた。

 あいさつに立った髙橋会長は、この1年間を振り返り、新型コロナウイルス感染症の猛威とロシアのウクライナへの軍事侵攻により、原油や建設資材の価格高騰などに言及。また、断続的な豪雨による被害、震度5以上の地震、県内で4年ぶりに発令された大雪警報などの自然災害にも触れ「これで万全の備え、ということはない。地域の守り手として使命を遂行するためには、何より健全で安定した経営の確保・継続が必要。地域に密着した建設企業の受注機会拡大を常に意識し、国土交通省、県、各土木事務所、各市町村と力を合わせていきたい」と決意を表明した。

 建設業界において重要な課題となっている「担い手の確保・育成」については、給与・休日・希望の「新3K」により、若手入職者に対して十分な魅力を与えられる現場環境と処遇の改善、それに見合った安定的・持続的な公共投資が必要とした。

 結びに「今後も要望活動や意見交換会の場を通じ、地道に活動している会員企業の声を国や県などの発注機関等に訴え、その役割や使命への理解を深める活動を実施していく」との方針を示した。

 来賓の熊谷知事は「皆さまには、各種インフラ整備をはじめ、19年度の房総半島台風、大規模な鳥インフルエンザにおける防疫処置など、災害においても多大な貢献をいただいている」と感謝を表した上で「県では、災害に備えた国土強靭化と道路ネットワークの着実な整備を大きな方針として掲げている。国に対し、社会インフラ整備の予算を確保できるよう、皆さまと取り組んでいきたい」と呼び掛けた。

あいさつする髙橋順一会長 熊谷知事 総会の様子

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