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栃木県真岡市

真岡市新産業団地、盛り土と市道拡幅工、公園・緑地、汚水管の設計も

2022/06/03 栃木建設新聞

 真岡市は今年度、真岡第1工業団地南地区(寺内、約21・4ha)の整備で盛土工事、市道113号線の拡幅工事、公園と緑地の設計、汚水管の実施設計、地下水調査を計画している。併せて区画道路など公共施設の配置も検討する。当初予算に一般会計で3億1491万4000円、特別会計で9億9151万5000円の計13億642万9000円を計上した。総事業費は約45億円。2023年度の分譲開始を目指し事業を進めていく。

 盛土工事は北西側低地を施工。約18万立方mの盛土量を予定しており県事業などで発生した残土を利用する方針。9月に一般競争で入札し、11月頃に着工する見通し。工事箇所には山林もあるため樹木の伐採や仮設の進入路工事も予定している。

 市道113号線は現道幅員11mから17mに拡幅。幅員構成は車道3m×3、路肩1・5m×2、歩道2・5m×2。西側の区画道路接続部との交差点と東側の国道408号に付加車線を設置する。計画延長は交差点改良を含め700m。発注時期は年度後半になる予定で物件補償の進捗をみながら検討する。路線測量と実施設計は篠原設計(真岡市)が担当した。

 公園・緑地の設計は全体配置が固まり次第発注。2カ所ずつ配置する予定で合計面積は1万3436・9平方m。

 汚水管実施設計と地下水調査は繰り越し明許費で計3700万円を措置。汚水管は地区内全体の道路に敷設。総延長1220m、VU200~300㎜。9月までに発注する。地下水調査は9月以降の発注予定。水質、水量を確認する。

 23年度は113号線に接続する市道4243号線の線形改良、区画道路と調整池を整備。引き続き用地補償と盛土箇所への残土の受け入れを推進する。調整池は容量3万3310立方mを1カ所配置する計画。21年度に実施設計をテクノ綜合開発(真岡市)に委託した。

 市は17年度に新産業団地の検討を開始。複数の候補地から最終候補地を決定した。18年度は権利調査、地元説明会、整備推進意向を調査。基本計画を策定し、現況測量を実施。事業実施に向けた協議が始まった。

 19年度は関係機関との協議を進めるとともに基本設計、地区界測量、各種調査業務を推進。20年度は大規模開発協議と実施設計などを実施、21年3月に市街化区域編入が決定した。

 21年度から用地買収、物件移転に着手。基本計画と基本設計は栃木都市計画センター(宇都宮市)が担当。現況測量、地区界測量は篠原設計が担当している。

 新産業団地は国道408号、294号沿線の第1工業団地と第4工業団地の間に位置。整備後には一帯が工業団地となり産業用地の集積が進む。分譲開始にあたっては予約分譲も検討する。

 20~24年度の市総合計画では新産業団地について雇用機会の創出、移住定住の促進、将来財政基盤の安定化を図るものとし、25年度(目標年度)の分譲率目標値を50%に設定している。

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