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埼玉県さいたま市

さいたま市が大宮駅高度化の協議状況示す

2022/06/08 埼玉建設新聞

24年度にも都市計画手続き


 さいたま市は、大宮駅と周辺の再整備構想「大宮駅グランドセントラルステーション(GCS)化」の一環として取り組む同駅高度化の都市計画決定手続きを「2024年度にも開始できるよう積極的に検討する」考えを明かした。鉄道事業者が進めている調査設計を通じて、詳細な事業行程を練る。

 同駅の高度化は、JR東日本と東武鉄道の2者が事業主体。大宮GCSプラン2020に盛り込まれている新東西通路の整備と、東武大宮駅の改良を目指している。

 市は現在「JR東日本ら2者に具体的な調査設計を依頼するとともに、隣接する開発街区の関係者や鉄道事業者らで構成するプロジェクトチームを通じて、新東西通路と開発街区との接続方法などを検討している」と状況を説明する。

 24年度の都市計画決定手続き着手を見込む。事業化されれば「鉄道運行を継続しつつ、限られた空間の中で工事を進める必要があり、長期間の工期が見込まれる。鉄道事業者の調査設計で、(事業スケジュールの)詳細を検討する」としている。

 新東西通路は、現在の東西連絡通路より北側に整備するイメージを持つ。必要幅員(15m)に、構造体幅や余裕幅などを加えた通路規模を固める。同通路側面には、JRと東武鉄道の改札口を新設する。東武大宮駅は駅舎を橋上化し、現状1面2線の駅ホームを2面3線に増強する。

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