県教育委員会は、学校施設等における吹き付けアスベスト等の使用実態調査結果をまとめた。それによると、石綿等の粉塵の飛散によりばく露のおそれがある施設は、いずれも公民館施設で甲州市の市民文化会館(階段ほか天井)、身延町の下部開発センター(ボイラー室天井)の2箇所となっている。
同調査結果は、県内の公立学校および関連施設、公立社会教育施設、公立社会体育施設、公立文化施設、私立学校のうち、平成8年度以前に竣工した建築物に使用されている吹き付けアスベストや吹き付けロックウール等を対象に、11月15日まで実施した調査で明らかになったもの。全1614機関のうち、1540機関が調査を完了。このうち52の機関が吹き付けアスベスト等を使用している室等を保有しており、既に20機関が措置済み。未措置のうち、石綿等粉塵の飛散によりばく露のおそれのあるのは、甲州市と身延町の公民館2箇所となっているが、いずれも立ち入り制限措置等の対策をとっており、年度内に処理等の対策工事を実施する予定。