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茨城県日立市

最短で24年9月着工/建設予定地約6000㎡/北部消防署を移転改築

2022/06/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 日立市は、北部消防署の移転改築に動き出す。整備予定地が日高町2丁目の敷地約6000㎡を計画。最短で2024年9月の着工を目指し、本年度には用地測量を開始して用地取得に着手する。23年度にも設計に取り掛かり詳細をまとめる。当初予算では、測量業務の委託費に131万7000円、用地取得費として23年度までの限度額2億230万円の債務負担行為を設定した。供用開始については26年度を予定しており、老朽化や狭あい化などの課題を有する施設の機能充実を図る。

 建設予定地は、日高小学校南側の日立市日高町2―13―1。敷地面積が約6000㎡の整形地となる。周辺には住宅が立ち並ぶ。南側には、ゆりの木通り(市道1086号線、1245号線)が通る。

 新たな北部消防署には、これまでに建て替えを行っている多賀消防署(RC造2階建て、延べ床面積1776・86㎡)、南部消防署(RC造3階建て、延べ床面積2822・04㎡)を基本とした庁舎や機能を想定する。

 付属施設として、消防車両の燃料を備蓄する自家用給油取扱所や断水時でも消防庁舎に必要な生活用水を確保する井戸、停電発生時でも指令システムなどの消防機能を維持する非常用発電設備のほか、庁舎近くの火災に対応できる耐震性防火水槽などの設置についても検討を進めていく。

 庁舎建設に向けてまずは用地測量を行い、用地取得に動き出す。順調に進めば23年度にも基本・実施設計に移り、施設規模や必要な機能などを精査していく。最短で24年9月ごろの着工を見込んでおり、2カ年で工事を進めていき、26年度の供用開始を目指す。

 既存の北部消防署(日高町3―22―15)は、1976年4月に建築。建物の規模・構造がRC造2階建て、延べ床面積471・55㎡(建築面積223・89㎡)。敷地面積は2307・29㎡で、駐車台数が10台。

 現行の耐震基準を満たしていないことに加え、老朽化や狭あい化などの課題を有している。庁舎建て替えにより、大規模災害などに備えた消防力の強化を図る。

 過去の施工実績を見ると、2018年の南部地区消防庁舎整備を3分離で実施。建築を岡部工務店・日立土木・多賀土木JVが、機械設備を藤設備・日立管工所・三ツ和水道工業所JV、電気設備では日立電設工事・スガイケーブルシステムズ・秋光電気工事JVが施工を担当。いずれも市内A等級、2者又は3者JVを入札参加条件としていた。

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